この本の第一印象はシンプルだということです。しかし、説明は的を得ていて分りやすかったです。それに、良いなと思ったのが初めに論理デザインと視覚デザインの違いについて解説してあった所です。TeXを理解する上で歴史と仕組みは大切ですから、非常に良いと思います。
よく、TeXではつまずきがちのインストールの部分ですが、わざわざスタートボタンからコマンドプロンプトまでの画像まで入れてあるくらいなので、ここまで親切に解説もらって分らないことは無いはずです。
付属CDにはそれ一つでTeXが使えるようになっているので、困る事が無く非常に便利です。
まさに買いですね。
添付のCD-ROMにはdvioutも入っていて、TeXのレイアウトがDTPのように一目瞭然に分かり、「へぇ、TeXってこんなに簡単だったのか」と目から鱗が落ちました。近頃はTeXを簡易DTPソフトとして使い重宝しています。
いずれにせよ、そんなきっかけを与えてくれたよい本です。こういった、古い技術を今風に紹介してくれる本が増えるとよいなと思いました。