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ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

価格: ¥1,500
カテゴリ: CD
ブランド: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
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重厚で艶やかな第一級の名演 ★★★★★
これは19世紀ドイツ・ロマン派の大作曲家ブラームスの遺した唯一のヴァイオリン協奏曲である。作曲された年代は1878年から翌年にかけてと言われ、日本では明治時代の初期にあたる。
ブラームスの作品はどちらかと言えば重厚長大で、その構成も先行するベートーヴェンの各作品のように堅固なものが多く、この作品もその例に漏れないが、堅固な中にも牧歌的な響きがあり、特に第2楽章アダージョの冒頭にたった1ヶ所だけ、オーボエによって奏される旋律の美しさに特にそれが表われている。
オイストラッフのヴァイオリンのソロは、アタックは鋭いが、全体としてのびやかで艶があり、安定したオーケストラ表現にすべてをまかせきったおおらかさも相まってこの曲の最高の表現といってよい。
そのオーケストラは、20世紀最高レベルのオーストラと言えるジョージ・セル指揮のクリープランド管弦楽団で、厳しくトレーニングされた合奏の見事さと各パートの音色の美しさとで、この曲の交響曲的な魅力を存分に引き出している第一級の演奏である。
セルとクリープランド管とは、アメリカCBSとの専属契約で多数の名演奏を遺しているが、EMIへの録音は極めて珍しい。セル=クリープランド管のEMIへの録音はこの時期(晩年近くの1969年ごろ)だけに限られ、他にはシューベルトとドヴォルザークの交響曲の録音を遺しており、こちらも第一級の作品である。
風格溢れるブラームス ★★★★★
 ブラームスのたった一曲のヴァイオリン協奏曲はベートーヴェン、メンデルスゾーンのものと並んで三大協奏曲として名高い。当時の大ヴァイオリニスト、サラサーテの演奏を聴いたのが作曲の直接の大きな動機と言われ、かのヨアヒムとの仲違いする原因となったヴァイオリンの扱いに関するいざこざでもよく知られる曲である。作曲時期は第二交響曲と同じ頃で、調性も同じニ長調(ヴァイオリンにとって最も良く響く調性)、のびのびとしたおおらかな流れと鋭さ、哀感などの全体の基調の点でも第二交響曲とよく似ている。しかし、第二交響曲に比べいまいち分かりづらく、取っ付きにくい曲である。ベートーヴェンのような清澄さ、崇高性があるわけでもなく、メンデルスゾーンのような美しい旋律美があるわけでもない。一言で言えば、渋いロマンというのであろうか、一度聴いてなかなか魅力が分からない曲でもある。そのため、演奏する側も聴く側も難しいのであるが、このオイストラフとセルの演奏はこれを初めて聴く人にとっては良いのではないだろうか。
 オイストラフはその骨太で温かみのある、風格を備えたヴァイオリニストとして評価されたロシアの大ヴァイオリニストである。この演奏でも力強く、大きな風格を備えたヴァイオリンが聴かれるし、明るすぎず、洗練されすぎない音色と響きはブラームスにぴったりである。セルの指揮も精緻で力強いがモーツァルトの交響曲の演奏などで見せる洗練な響きはここでは影を潜めている。この曲を演奏する場合はこちらの方がしっくりくると私は思う。そして全体を通じて充実した内容であるが、録音がお世辞にもあまり良いとは言えない。EMIの録音は総じてあまり良いとは言えないのだが、この録音では全合奏の部分などで音が割れてしまっている箇所が幾つかある。また、オーケストラとヴァイオリンの音量のバランスが若干不安定である。古い録音であるから仕方ない事であるが、やはり素晴らしい演奏であるから、できれば良い録音で聴きたいものである。ぜひ、一度じっくりと聴いていただきたい。
イキのいい演奏が魅力 ★★★★★
同じ曲の聴き比べをするほど筋金入りのクラシック・ファンというわけではないのですが、この曲はそれをしたことがあります。 そのたびに、やっぱりこのオイストラフの演奏に私は戻ってきてしまうのです。 第三楽章のイキの良さが最高だと思います。 クリーブランド管弦楽団もノリノリの伴奏。 早すぎも遅すぎもせず、くっきりはっきりした音を聞かせてくれます。 第二楽章はブラームス節とも言うべきロマンティシズムあふれる一曲ですが、私見ではこれは中年男のロマンティシズム(失礼!)という感じが強くて、若い女性バイオリニストよりも、コロコロ太ったオイストラフの方がビジュアル的にもはまっているような気がします。 

それはともかく−いろんな演奏者が弾いている名曲なので、どれを選べばいいのか分からない人、是非これを聴いてみてください。