日本の文化を守ることの大変さがわかる
★★★★☆
今では使われなくなった生活のための品々や風習、すなわち衣食住を頑なに守ることで日本の文化を残している、それが伊勢神宮であることがわかります。今ではプラスチックで簡単に供される品物でも、伝統技法に従って作成・調達することには大変な苦労と資金が必要となることにも、今まで気付きませんでした。
神宝はずっと朝廷から調進されていた(国費)のに、現在では伊勢神宮という一宗教法人でまかなわなくてはならない大変さが伝わります。
が、何よりも、日本人の古来からの生活、日本文化の変遷、歴史の理解などいろいろな知識のつまった本でした。
読みにくい漢字が多いのは仕方がないことでしょう。