二度と後悔しないネコの飼い方
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後悔しないネコの飼い方とは、何でしょう?
どこかから、子ネコをもらってきて、キャットフードと水をあたえ、トイレを用意してやれば、最低限そのネコの生存は維持されます。
ときどき、気晴らしに遊んでやれば、それで、普通にネコを飼っていると言えるでしょう。ネコが元気なときは、それでも十分かもしれません。
ネコの飼い主としての役割をキチンと果たしたかどうか、自分自身が試されるのは、病気や怪我をしたり、最悪、死んでしまった時ではないでしょうか?
私の場合、最初のネコが元気なときは、水もろくに替えてやらないため、容器の内側がヌルヌルになっていたり、トイレもすぐに掃除してやらなかったり、食器もめったに洗わないなど、本当にいい加減でした。
言うことを聞かない時は、たたいたり、大きな声で叱ったりしました。それでも、そのネコは私に一番なつき、気がついた時には、私や妻にとって、かけがえのない家族になっていました。
その、ネコが死んでしまった時、私は、なぜ、もっと、ちゃんと、面倒を見てやらなかったのか、遊んでやらなかったのか、ネコの性質や本能をキチンと理解したうえでかわいがってやらななかったのか、からだの具合が悪くてもじっと耐えていることに気がついて、早く動物病院に連れて行ってやらなかったのかなど、猛烈に後悔しました。
その後しばらくは、親を失った時より、深い悲しみが続き、ネコのいない生活がこれほど虚しいものであったのかを思い知ることになりました。
そして、そのネコが亡くなってから、三ヶ月もたたないうちに、次のネコたちを飼い始め、はじめのネコとは比べ物にならないほど、真剣に、一所懸命、新しいネコたちの世話をするようになったのです。
この本は、そのような私の経験を踏まえて、いつか、かわいがっていたネコとの悲しい別れが来ても、決して後悔しないネコの飼い方とはどのようなものなのか、自分の経験を踏まえて綴ったものです。
ネコの飼い方については、市販の類書にあるような、一般的な、通り一遍の内容ではなく、我が家で暮らすネコたちの実例を多数交え、具体的なイメージをとらえやすいよう工夫しました。
本書が、ネコと暮らしている、あるいは、これからネコと暮らしたいと考えている読者の皆様の少しでもお役に立てば幸いです。