起業バカ ~起業して初めて分かった「天国と地獄」~
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世の中そんな甘くない。起業の数ほどワナがある。
脱サラやリストラで起業した人は、年間約18万人。1年以内の起業を目指して準備中が約60〜70万人、起業希望者は約130万人もいるという。これを後押しするように、小泉首相は資本金1円の「1円起業」や大学発ベンチャーの育成、中高年向け起業融資、創業セミナーなどを打ち出し、「3年間で起業件数を年間36万人」のペースに引き上げるなどと宣言したが、その実態はどうなのだろうか?
私が推計したところでは、実際に起業で成功できたのは、7000人に1人であった。つまり、ほとんどが失敗している。そのわけは、バカがブームに踊らされているだけだからだ。
第2のホリエモンになれるなんて、ただの夢物語にすぎないのだ。この現実を思い知らないと、あなたは即座に地獄行きになるだろう。実を言うと、私もその1人だった。
だから、その後、私は起業現場を徹底して取材し、起業家が必ずはまるワナ、失敗する条件を探り続けた。
本書は、その総まとめである。見込み違い/裏切り/貸し渋り/資金繰り地獄/身ぐるみ剥がされる個人保証/連帯保証のワナ/連鎖倒産/ベンチャー支援のワナ/パクリ屋の儲け話/フランチャイズ詐欺/大企業のベンチャー潰し/下請けの悲哀……など、世の中そんなに甘くない。
起業の数ほどワナがあるのだ。
<目次>
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はじめに~起業して初めて分かった「天国と地獄」
【Chapter 1】 みんなこうして失敗した
【Chapter 2】 起業でハマる3つのワナ
【Chapter 3】 「起業後」に待ち受ける誘惑とワナ
【Chapter 4】 脱サラを喰いものにするフランチャイズ
【Chapter 5】 フランチャイズは底なし沼
【Chapter 6】 いまのニッポンで起業するのは損か得か?
【Chapter 7】 ベンチャーにはだかる4つの「抵抗勢力」
おわりに
■著者紹介【Profile】
■版権履歴【Copyright History】
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著者:渡辺仁
※本書は『起業バカ』(光文社 、2005/4/22、ISBN:978-4334933562)を電子版発行にあたり再構成したものです。
※プリント版から表現を一部変えたところもあります。
※本書は、プリント版を電子化するにあたって、本文中の表記から英語をはずしています。