惑星セラ。
美しく平和な世界は、突然地底から出現したローカストの襲撃により、一瞬にして地獄と化した――。
これは、人類の存亡を賭けた壮絶な戦いの記録である。
奇跡のエネルギー源を巡る世界大戦 石油資源の探査中に偶然発見された発光性の液体イミュルシオンは、 惑星セラの長年のエネルギー問題を一気に解消するものだった。
しかしそれは、奇跡の資源を巡る世界大戦の火種でもあった。
79 年もの年月にわたって地上で人類が不毛な戦いをくり広げている間、 地底では密かに新たな脅威が集結していた。
伝説上の存在に過ぎなかった異形の知的生命体 "ローカスト" である。
各主要都市の地下に集結していたローカスト軍は、人類に対して猛攻撃を開始。 最初の出現からわずか 24 時間のうちに、
惑星の 1/4 の人類が惨殺された。そして間もなく、セラの主要拠点は次々と地下から現れるローカスト軍の手に落ちていった。
圧倒的に不利な状況に追い込まれた人類は、ローカストが掘り進めない堅固な地盤に位置するハシント高原に全勢力を退却させ、
残りの惑星地表 90 % を科学兵器と軌道衛星の粒子ビームで焼き尽くすという なりふり構わぬ反撃に出た。避難しきれなかった
無数の市民も含めたあまりにも大きな犠牲の結果、惑星セラに静寂が戻った。だが、それも地下深くに潜むローカストたちには
決定打とはならなかったのだ。
ライトマス爆撃作戦 ローカストの侵略開始が始まった運命の日「エマージェンス デー」から十数年後。
地表を焼き尽くした人類の反撃を生き延びたローカストの脅威はいまだ衰えず、人類は滅亡の危機に瀕していた。
ローカストの襲撃を受ける特別収容所から、ひとりの受刑者が戦線に復帰する。マーカス フェニックス。
世界大戦の英雄でありながら父親を助けるために戦場を放棄し、終身刑を受けた、COG (統一連合政府) 軍の元軍曹である。
親友ドミニク サンチャゴと再会したマーカスは、彼が所属するデルタ部隊に合流。
高エネルギーのイミュルシオンを搭載したライトマス爆弾による、ローカスト殲滅作戦に加わる。
マーカスらは、先行していたアルファ部隊の生存者、オーガスタス コール、デーモン ベアードの両名と合流し、地下トンネルの
構造データを収集する装置レゾネーターを回収、地下坑道にて起動に成功。しかし得られたデータは、ローカストに打撃を与える
爆撃地点を算出するには不十分なものだった。
八方塞の事態を打開したのは、ベアードが任務中に偶然入手したジオポッドに入っている情報だった。
解析の結果、地下トンネル構造の詳細なデータが、死亡した COG の科学者、アダム フェニックスの自宅に存在することが判明。
デルタ部隊は一路フェニックス邸へと向かう。アダムの息子マーカスにとっては、思わぬ形での我が家への帰還となった。
データの回収に成功したデルタ部隊は、ライトマス爆弾を積んだ列車を護衛し、強襲するローカストの部隊を撃破。辛くも、
ライトマス爆弾による敵本拠地の爆撃に成功する。
人類はローカストに壊滅的な打撃を与えた──このときは誰もがそう確信していた。
地底の嵐作戦 ライトマス爆弾によるローカスト掃討作戦は、事実上の失敗に終わった。地下トンネル内への爆撃によって滅んだローカストは、
全体のごく一部に過ぎなかったのだ。また、ハシントの周辺で、都市ごと地下に沈む謎の大規模な地盤沈下が多発していた。
劣勢が続く最中、人類は最後の賭けに出る。歩兵大隊によるハシント地底への降下、及びローカスト本拠地の電撃制圧――
「地底の嵐作戦」である。
地下に突入したデルタ部隊は、地盤を食い進みながら進む巨大なリフトワームに遭遇。これこそがハシント付近の地盤沈下の原因
であり、ローカストがそれを操っていることを知る。敵の狙いは地盤沈下の誘発によるハシントの攻略にあった。
途中でコール、ベアードと合流したデルタ部隊は、退避の際にリフトワームに飲み込まれてしまう。だが、状況を逆手に取り、
内部からリフトワームを撃破することに成功。 脱出したデルタ部隊へ司令部から新たな命令が下る。
「地底の嵐作戦」は継続中だったが、ローカストの本拠地に関するデータが不足していた。本拠地の場所を特定すべく、新たに開示
された機密情報を頼りに、デルタ部隊はカダール山へと急行する。
ローカスト軍の厳重な警戒網を突破し、地底湖が広がる大洞窟からついに敵の本拠地ネクサスへと潜入。そこでマーカスらは、
ローカスト同士が争っている光景を目にする。それは正確には、ローカストと、イミュルシオンに侵食された発光性のローカスト――
ランベントとの抗争だった。
デルタ部隊はネクサス中心部の宮殿でローカストクイーンとの "謁見" を果たし、ローカストたちの真の計画が、ハシントの陥没及び
洪水の誘発による、地底深くに巣食うランベントの一掃であることを知る。
地上へと脱出したマーカスらはハシントの COG 司令部に帰還し、ローカストに先んじてハシントを沈め、ローカスト、ランベント
もろとも殲滅することを進言。これを受け司令部は、洪水の起点となる洞窟でライトマス爆弾を起爆する作戦を決行する。
デルタ部隊の決死の行動により、作戦は成功した。だが、人類は地底のローカスト及びランベントを殲滅した代償に、最後の砦を失った。
三つ巴の最終決戦 ハシント高原の水没から 18 ヵ月――。
洪水に呑まれるのを免れたローカストと、その突然変異体ランベント、そして人類は、各々が生き延びるための戦いを続けていた。
COG (統一連合政府) は、ハシント陥落後プレスコット議長の失踪により、実質的に形骸化。戦士たちは、巨大戦艦で洋上に新天地を
求める者、敢えて本土の要塞アンヴィルゲートに戻る道を選んだ者などに分かれながらも、生きるためにあがき続けていた。
洋上での生活を送るマーカスたちの元に、突如プレスコット議長が帰還する。彼は、亡くなったはずのマーカスの父
アダム フェニックスの最近の姿と救援要請、さらにはセラの惑星全土に広がるランベント及びローカストへの対抗手段への断片的な
言及が入ったメッセージ ディスクを持っていた。折しもランベントの大群が襲来。戦艦は座礁し、瀕死となったプレスコットは
暗号解読のキーをマーカスに託すと「アズラ」の名とアダムがクイーンによって攫われたとの言葉だけを残し、帰らぬ人となる。
ベアードからプレスコットの遺品のキーを起動させるディスクは、アンヴィルゲートにいるホフマン大佐が持っていると聞いた
マーカスは、一路、要塞アンヴィルゲートへ。同要塞にて、プレスコットが言った「アズラ」とは人工ハリケーンで守られた離島で
あったことを知る。
イミュルシオン燃料の確保のため訪れた地で多大な犠牲を払いながらも、旧 COG 海軍造船所で潜水艇を確保し、人工ハリケーンを
迂回すべく海底からアズラへの潜入を試みるマーカスたち。果たしてアズラは上層階級や優秀な科学者を避難させるための
秘密基地だった。
だが、アズラはすでにローカスト及よびランベントによって制圧されていた。父を探すマーカスたちに一本の無線が入る。
タワーの最上部に幽閉されたアダムからだった。
直接通信が可能になったアダムから、夢のエネルギーたるイミュルシオンの恐るべき正体――それが他の生物に寄生し、惑星セラを
蝕む生命体であるとの事実が語られる。アダムの開発した新たなる装置は、イミュルシオンとそれに浸食されているランベントを
排除すると同時に、ローカストをも駆逐してしまう。ランベントのみの排除を願ったローカストクイーン ミラはそれを阻止し、
アダムにさらなる研究を強いるためアズラを襲ったのだ。
タワー最上部の研究室でアダムと再会を果たしたデルタ部隊は、装置を作動すべくアダムを伴って屋上へ向かう。それを阻止せんと
最後の抵抗を試みるローカストクイーン ミラ。
惑星セラの未来はどの種族に微笑むのか。
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