旅行前に購入し、ちまちまと読んでから旅行しました。「地球の歩き方　ロンドン」を読み込んでから読むと大変役に立つと思われます（「地球の〜」もロンドン版はかなり頑張っていて、たとえばミュージカル劇場の案内は「LONELY　PLANET」を凌ぎます）。

旅行前に情報を集めまくっても処理できないケースは多々あります。通常の個人旅行者でしたら、「地球の〜」で基礎を理解し、「LONELY〜」で実地の計画を立て、「TIME　OUT」やネット情報でより詳細な情報を追補するというのが現実的かと思われます。勉強にたとえると「地球の〜」と「LONELY〜」をメインテキストにする、というイメージです。

特にこの本が役に立った点は、各地域のレストラン案内（TIME　OUTほどの情報はないですが、旅行者にとって処理可能かつ的確な情報量）、ロンドンの歴史が政治的な点も含めて詳細に書いてあり街の背景が理解できる巻頭の概説、拾い読みするだけで「ロンドンを旅行している気分になれる」、「TOP　PICS」をはじめとする各コラムです。全般にただよう、日本のガイドブックで自主規制しているような種類の社会意識も、新聞の読解などに役立ちます。

　切り取り式の地図といい、散歩コースの推薦といい、この本は間違いなく良書です。買って損はありません。が、よりマニアックな方のLONDON攻略にはTime Outの方が良いと思われます。総体としての情報量が段違いです。というのもTime Outは複数冊のロンドン本を出しているからです。現地で立ち読みしてから自分の志向に合ったものを選ぶのが良いと思われます。

Time Out London (Time Out London Guide)
Time Out London Bars, Pubs & Clubs (Time Out Guides)
Time Out 2009 London Eating and Drinking (Time Out London Eating and Drinking)
Time Out Cheap Eats in London (Time Out Cheap Eats London)
Time Out Gay And Lesbian London (Time Out Guides)

　また、東京ウォーカーのような週刊ベースのTime Out Londonもお勧めです。最新のギャラリー、ライブ、ミュージアム、クラブ等々の情報が網羅されています。