今後の展開が楽しみ
★★★★★
かわぐち先生の新作が!ということで手に取りました。
ジパングに引き続いてまたタイムスリップものか…と思いましたが、雰囲気もテーマも全然違いますね。
(原作も違うのでそりゃそうなのですが。)
あのビートルズにいわば喧嘩を売る(大袈裟ですが神を敵にまわしてしまう)主人公たち。
しかし、ただの名声欲からではなく、「ビートルズの新曲が聴きたい」という純粋な気持ちから、というのは共感もてます。
今後どう展開するのか非常に楽しみです。
とはいえ、私自身はビートルズはイエスタデイくらいしか知りません。
『オール・マイ・ラヴィングがウケないなんて…』と呆然とする主人公をみて、ついついCD(with the Beatles)を買ってしまいました。
今聞いてもとてもいい曲ですね。
確かにウケなくて呆然とする気持ちもわかります。
いかした4人組
★★★★☆
舞台は2010年の東京、20代前半の若い四人組がビートルズのカバーをバーするところからこの漫画はスタートする。
今、何故ビートルズなのか?ということはさておき、今時の若者がビートルズをやるというのが面白い。
僕も漫画に出てくるキャラクターと同世代だけど、ビートルズをやる子って今はあんまりいない。
もちろん、ロック好きなりバンドマンなら必須で避けて通れないバンドなのだけど、正面切ってやるタイプバンドじゃなかったりする。
むしろガレージロックとかストーンズ、ザ・フーとかの方が多い印象も。偉大すぎるバンドだからだろうか?
まあ、そんなことはさておき、そんな現代でビートルズをやっていた若者がひょんなことから1961年にタイムスリップする。
そう、まだビートルズがキャバーンクラブでバキバキのロックバンドだった時代。
ラブ・ミー・ドウで世界にアイドルで売って出る前に、2010年の若者が来てしまったのだ。
そこでリーダーのマコトはビートルズよりもビートルズの楽曲を出し。
ビートルズよりも早くいかした4人組、つまりファブ・フォーに成り代わろうとする。
今回は、その序章にあたる巻だが、いろいろとワクワクする要素を散りばめており、序章には申し分のない出来。
ビートルズファンなんかには、反応してしまうネタもチョコチョコあって面白かった。
強いて苦言を呈するとすると、漫画から音楽を感じにくいこと。
例えば、ビートルズならもっと同世代のロックバンドとかルーツのR&B、ロックンロールなんかの話があってもいい感じだけど
今作には、あまりそれを感じない。もっと掘り下げてくれてもいいかなと思う。
あともう一つは、主人公の4人組が2010年代の若者っぽくないこと。
今の若い子にニルヴァーナとかU2はちょっと違うよなって思う。古いだろと。
せめてリバティーンズとかストロークスとかあの辺じゃなかろうか。
その辺のリアルさのなさが、ストーリーもちょっと古臭い感じにさせている。
でも、それ以外はすごくグッドです!
という訳で、あまり2010年っぽさはないですが、ビートルズ好き、昭和好きにはたまらない一品となっております。
今後も期待。
★★★☆☆
昨日、書店で見つけ、タイトルを見て即購入しました。かわぐち氏の作品といえば「ジパング」しか読んだ事がない私。じっくりとはまだ読んでないのでなんなんですがまだ音は聴こえない感じ。コピーバンドを見聞きする時のあの独特の気恥ずかしさというか浮いた感じを紙面から感じます。彼らが当時の世界でどうなっていくのか、今後の展開に期待したいです。そしてこれからもう一度じっくり読んでみます。
面白かった!
★★★★★
ビートルズのデビュー前の時代にタイムスリップした
ビートルズのコピーバンド「ファブ・フォー」は
この時代でビートルズになりかわることを決意する。
原作はかわぐち氏ではないのですが、
それがかえって新鮮でいい効果を生んでいると思う。
タイムスリップものなのですが、悲壮感があまり
感じられない。でもそこがいいです。
かわぐち氏には珍しく、少年っぽさが残る
「青臭い」雰囲気の漂う青年たちが主人公で、
1960年代を舞台に彼らがこれからどうしていくのか、
ビートルズとの邂逅はあるのか、今後の展開が大いに
気になるところです。期待をこめて星5つ!!
僕はストーンズ
★★★★★
音楽ファンだったら、もしかしたらミュージシャンの方もそう思うかもしれないif「あの名曲を本家より先に発表できたら」をコンセプトにした漫画です。思えばこれって、ありそうで無かったネタですよね。そこでテーマになってくるのは「オリジナリティとは?」という大きな問題。第一巻ではもちろん、そこまで辿り着いてませんが、今後が楽しみです。果たして、かわぐち先生は音楽SFの金字塔「グリンプス」を超えることができるのか? 余談ですが、これを読むと六本木のビートルズバーに行きたくなります(笑)