会社法のテキストブックとして
★★★★★
米国会社法を一通り知るためのテキストブックとしては、Klein&CoffeeやHamiltonが比較的手にいれやすく、容易にその目的を達し得る。 一方本書は、前掲のテキストブックから更に進んで、米国会社法における問題点を考察する上で、非常に多くの示唆を得ることの出来る良書である。 随所に、Law&Economicsの視点からの考察も加えつつ、著者の見解が明確に述べられており、読んでいて非常に面白い。(とはいえ、Law&Economicsの専門書というわけではなく、本書はあくまでも会社法のテキストブックでしかない。) なお、筆者の最新の論文・見解は自身のblogで知ることができ、あわせて読むことをおすすめしたい。