Chicago Bluesの首領です!!!
★★★★★
1969年、Willie Dixonのアルバムです。
Willie Dixonは、数々の名曲を生み、多くのアーティストに楽曲提供してきたBlues Manです。
Muddy Waters, Howlin Wolf, Chuck Berry, Little Walter, Bo Diddley, Jimmy Rogers etc、
本当に凄い人たちに楽曲提供しています。
更に、これらの楽曲は、
LED ZEPPELIN, CREAM, Bob Dylan, THE ROLLING STONES, THE YARDBIRDS etcにカバーされています。
また、CHESSレコードのプロデューサーとして、シカゴ・ブルースに大きく貢献してきた人です。
そんな、Willie Dixonの名曲が、たくさん収録されているのが、このアルバム。
今となっては、スタンダードとなっている、
"The Seventh Son", "Back Door Man", "Hoochie Coochie Man", "Spoonful" etc が収録されています。
聴いてみて、意外だったのが、サウンド、ボーカルともに、とても聴きやすかったことです。
ブルースというと、「ドス利いたボーカル & ギター」を思い浮かべるのですが、
あっさりとした「マイルドなサウンド」で、ビックリしました。
この「マイルドなサウンド」は、楽曲・歌を、より引き立てています。
また、バックの演奏は、「音の隙間」「間(タイミング)」「音の揺らぎ」を巧みに扱っていて、聴いてて全然飽きないです。
ブルースファンなら、「一生のお供になる大名盤」です。
また、「名曲揃い & 聴きやすいサウンド」ということで、「Chicago Blues初心者」にもオススメです。
俺がブルースだ!
★★★★☆
かなり思い切ったタイトル。マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフなどに、名曲を多数提供していた、陰の実力者にして、初めて冠する事の出来るタイトルですな。ソニーの、ブルース紙ジャケシリーズ中の一枚だが、他の五枚がデルタ・ブルースの古い録音なのに比べ、本作のみ70年録音のモダン・シカゴ・ブルース。①のファンキーなノリにいきなりヤられてしまう。有名なハウリン・ウルフのヴァージョンは未聴だが、こちらもかなりの名演。マディの十八番⑦やクリームで有名な④。⑧は個人的にはサム・クックの曲だと思っていた。いずれも名演だが、必ずしも本家がやっているから、これがベスト、と言い切れるようなものでもないのだろうな。ディクソンの作曲能力、そして本人ならではの解釈を楽しむべき作品。デジタル・リマスターで音質は良好。紙ジャケの造りも文句なし。