起業のエクイティ・ファイナンス
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◎「ベンチャーのバイブル」待望の続編が登場!
2010年に発売されるや、ベンチャー関係者のバイブルとなり、その後の起業ブームを支える一助となった『起業のファイナンス』の続編です。
現在、加速度的に増加しているベンチャーへの増資やM&Aに対応するために、本作ではより専門的なエクイティ・ファイナンス(株式を使った資金調達)の知識と実務手続きを解説します。
優先株式の定款、投資契約書や創業者間株主契約書の「ひな形」も紹介するほか、「エンジェルに少額の投資で大量の持分を取られてしまった場合」の是正の方法、「大企業からのスピンオフ、MBOを成功させる」際の勘所など、まさに今、ベンチャーや起業家が必要とする知識が網羅された、決定版ともいえる内容です。
◎「おわりに」より
起業とは、「政府や会社など、他人に命令されたことを実行する」といったことの対極にある、「自分で自由に考え、どんな環境であっても、それに合わせてチャンスを見つける」ということです。「人から命令されたことをやる」から「いかに自分で考えたことを実現するか」へと意識を切り替える「心の革命」であり、血が流れない「経済の革命」であると言えます。
そしてベンチャーは、成長してたとえ時価総額1,000億円の企業になったとしても、日本全体の資産からすれば、たった0.01%以下程度の非常に小さな存在にすぎません。革命といっても、フランス革命や「アラブの春」などと違って、「国全体を動かす」といった大それたことを考える必要はなく、まずは自分が変わり、自分の周りの人を変えていくだけでいいのです。
その(たった)1,000億円とか1 兆円の時価総額のベンチャーが10社、20社誕生すれば、自ずと「日本全体の意識」は変わっていくはずです。重要なのは成功例・成功体験です。
本書に掲載した各種の契約やスキームは、この革命のための「武器」だと考えています。読者のみなさんがこれらを活用してイノベーションを起こし、人生において本当にやりたいことを実現させ、結果として10年後に20年後に世界で最も活気のある社会が実現されれば、こんなに素晴らしいことはないと考えています。