SPSSの習得では、SPSSの操作方法はもちろん、統計に関する知識もかかせません(でないとデータのインプットとアウトプット解釈で失敗します)。これまでのSPSS本(特に初心者向けの本)ではその両方をカバーするものは少なかったと思います。そういった意味では、この本は1冊でその両方をカバーし、かつ低価格なので、たいへんお買い得ではないでしょうか? 統計の説明については、図をふんだんに使い、平易にかかれているので、分かりやすい部類に入ると思います。SPSSの操作も写真どおりやれば問題ないようにできていました。利用データも身近なものを使い、細かい配慮も感じました。まあ好みもあるでしょうが、値段が値段なので買い損のリスクは少ない、と感じました。
ちなみに章立ては以下のとおりです。
第1章 SPSSの入力・加工
第2章 グラフと表の作成
第3章 代表値について
第4章 共分散と相関係数
第5章 回帰分析
第6章 判別分析
第7章 クラスター分析
第8章 因子分析
第9章 主成分分析
補 論 統計的仮説検定