2003年7月と出版は新しいのだが、タイトルにもあるようにBest 134種しか解説されていないのが非常に惜しまれる。主な種は確かに紹介されているのだが、ほとんどは写真が１枚だけ。その写真もその種の魅力を伝えるには厳しいクオリティーのものが多い。グリーンバシリスクなど幼体の写真では全く魅力が伝わらない。生体の選択も惜しいが写真そのもののシャープさにもかける。ヒョウモントカゲモドキやボールパイソンなどは数品種載せているが、それでも幼体だったりで、つくづく残念。解説は分かりやすく、充実しているので飼育種を決めるときには適切なアドバイスとなっているだけに本当に惜しい。巻末には簡単な飼育説明もある。種類は陸棲・水棲ガメ、トカゲ、ヤモリ、ヘビ、とワニはヨウスコウワニだけ（本種だけで十分だが）となっている。きちんとペットとして飼育を勡?められない種にも解説をしている点は好感が持てる。両生類が全く紹介されてないのも残念だが、やはり今の時代で爬虫類を134種だけ紹介するのは厳しい内容となっている。これから爬虫類を飼ってみようとかな、と思う人には分かりやすいかもしれない。