にんにくパワーの本質がわかる!
★★★★★
三十代半ばになって健康面に些か考えるようになってきた。ビタミン類のサプリメントは数年服用しているが、
普段の食生活で、健康に貢献する食材はなにかないかと考えたところ、差し当たって単純に、にんにくが思い
浮かんだのだ。
にんにく効用として疲労回復はもとより、ガン予防に良いということは知っていたので、より、にんにくの
効能、食べ方などを知りたくこの本を購入した。
著者はニンニク研究者の第一人者として世界でも知られている人物だ。
それだけに信頼ができる内容だと考えても間違いはない。
読んでみると、ニンニクとはなんと奥深いものかと感嘆させられる。
ニンニクの成分と薬効の関係。変化する成分等々、かなり詳細ながら簡潔に綴られている。
薬理効果としての、抗ガン性、血栓予防、抗酸化、殺菌力、肝臓機能の強化等々が説明され、又、ニンニクの
調理、加工方法によって薬効としての効用が変化することもわかりやすく書かれていることとは断然として
知っておきたいことである。世にはにんにく卵黄を筆頭にニンニク関係の手軽に摂取できるサプリメントが
販売されている。私は些かこれには首を傾げた。なぜならば、本書にもにんにく卵黄にも触れているが、
サプリメントという補助食品としての記述ではない。
にんにく本来が持つ薬理効果を考えさせられ痛感させられる。
すると、商品として大量生産されているサプリメントではなく、本来のニンニクから自分で調理し食することが
一番、信頼できると思い至った。すると、必然的にスーパーでニンニクを買うにも品質重視になるようになった。
にんにく一玉買うにも、こだわりが産まれるのである。こういったことは自らが選択できる自由である。
どうせなら、国産で有機栽培のものがいい。
早速、本書に記述されている「ニンニクオイル」を作ってみた。加熱の温度さえ気をつければ簡単にできる。
そして、冷蔵庫に保管すれば1ヶ月はもつというところもいい。これは今後の健康面への私にとって重宝になる
ものになるだろう。
他にも、ニンニクの薬理効果の成分変化の調理方法が知ることが本書で得られるので、胃の中のピロリ菌対策、殺菌など使い分けながらニンニク生活を続けようと思っている。
にんにく卵黄というサプリメントもいいかもしれない。だが、本気でニンニクの成分を健康面で生かしたいのであれば、
是非がともこの本を一読することをお薦めする。