古川ロッパ昭和日記・下司味礼賛
価格: ¥0
(第2版について)
日記に昭和十五年を追加しました。
(古川ロッパについて)
古川 ロッパ(古川 緑波)は、一九三〇年代の日本の代表的コメディアンです。編集者、エッセイストとしても活動しました。
古川ロッパは、本名は古川|郁郎《いくろう》といいます。もともとは東京帝大総長の加藤弘之男爵の長男である加藤照麿男爵の六男として一九〇三年に、東京の麹町に生まれましたが、生後間もなく古川家に養子に出されました。幼少期より文才に優れていたと言われています。
一九二五年に早稲田大学を中退した後、文筆活動に専念しますが、うまくいかず、翌年には演芸活動を開始します。また東京日日新聞の記者なども務めました。その後、一九三三年には浅草で夢声・大辻司郎・三益愛子・山野一郎らと劇団・笑の王国を旗揚げします。
「エノケン」のニックネームで親しまれた榎本健一とはしばしば「エノケン・ロッパ」と並び称されて人気を争いました。また大変な食通でもあり、食に関する軽妙洒脱なエッセーには定評があります。
また映画出演も多く、一座をひきいての喜劇「ロッパ歌の都に行く」や「ロッパの大久保彦左衛門」「ガラマサどん」「ハリキリ・ボーイ」などで人気を集めました。
また、ロッパは日記を大変マメにつけていたことで知られ、ここに掲載した昭和日記は五年分ですが、現在残されているのは一九三四年から一九六十年の分です。(ただし、一九三五年分は散逸)
大変貴重な昭和史を知る資料となっています。
(この本について)
この本には、以下のように古川ロッパの随筆を第一部に、日記を第二部に収録しています。
第一部 随筆
下司味礼賛
神戸
このたび大阪
八の字づくし
ああ東京は食い倒れ
浅草を食べる
色町洋食
富士屋ホテル
うどんのお化け
想い出
甘話休題
牛鍋からすき焼へ
氷屋ぞめき
清涼飲料
駄パンその他
食べたり君よ
第二部 古川ロッパ昭和日記
昭和九年
昭和十一年
昭和十二年
昭和十三年
昭和十四年
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、Kindleはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。また索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。
5、手に入れやすい価格
「価値ある古典こそ低価格で」のモットーから、古典教養文庫は、一番高い物で300円で、そのほとんどが100円となっています。