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フジツボ―魅惑の足まねき (岩波科学ライブラリー)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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広く浅く ★★★★☆
 フジツボについての総合的な入門書。
 著者はイギリスの大学でフジツボについて専攻したという珍しい経歴の持ち主。
 本書は、日本で見られるフジツボの種類を図解で紹介したり、ダーウィンのフジツボ研究を語ったり、江戸時代の本草書にあらわれたフジツボを分析したりといったもので、かなり多様な角度からフジツボを取り上げている点が面白い。
 文系と理系の合わさったような内容なのだ。博物学という感じがする。
 一般には知られていないフジツボの世界を垣間見ることが出来て、とても楽しかった。
 ただ、浅く広くという書き方なので、やや物足りない読後感。
知らない知識を楽しむ気持ちで読んで ★★★★☆
東京のFM局「J-WAVE」の「東京Remix族」でしょこたんと山田五郎が紹介していた本だったので読んでみました。

食い足りないというレビューもありましたが、学術書ではないし、むしろ、学術書と一般の興味をつなぐ本としては、ちょうど良いのではないかと感じました。何より、ちょっと登場している著者のうららさんのかわいらしい容姿と内容とのギャップが楽しめました。もうちょっと彼女の写真があったら、もっと楽しめたかも。

「お弁当を持って旅に出るフジツボの子供」というのがやっぱりロマンティックでよかったですね。ということで、さっくり楽しむ本ですが、そのつもりで読むと、思ったより雑学が増えて、楽しめます。尚、フジツボのペーパークラフトとか、アクセサリーとか、こういう発想を学者さんがするところもなんともほほえましく、21世紀的じゃんと思いました。(by paco@<おとなの社会科>)
滋味のある豊かな博物学本 ★★★★★
特殊生物の探究書としてはそもそも意図されていないと思います。フジツボを通して色々な「思索」の種が散りばめられていて豊かな気分になります。大型貨物船がバラストに海水を使い母国で排水することが移入種の原因になっていることまでに及ぶ記述は博物学的で、国際会計基準やISOやISMSによって国際化が進む一方で損なわれる自国の伝統や文化の行く末に、思いを至らせてくれました。こういう軽妙洒脱なユーモアがある書籍が増えてくると毎日が楽しくなりますね。
素晴らしいの一言! ★★★★★
私は生物を扱う職種なので、
かねがね本を書いてみたいと思っていた
書店でこの本を見かけた時に
「フジツボの本なんかがあるのなら、私にだって」と
張り合うような気持ちで購入したのが切っ掛けであった
ところが、読み終わる前に「フジツボなんて」とか、「私にも書ける」と思った気持ちは、
遥かかなたに消え去っていた
それだけでなく、著者の優しい文体に
トゲトゲしていた私の心は癒され、不思議な暖かさに包まれているのだ
誰にでもできることではない

悔しいけれど、素直にこの本の魅力を認めることにしよう
大手新聞各紙で絶賛されていることも知り、さらに納得した
自然科学書は山ほどよんでいるが、こんなにも感銘を受けた本はこれまでなかった
思いがけない効果に、自分でも驚くばかり
しかも、それがフジツボの本だったという点がすごい

生物学的な話にとどまらず、歴史や文化まで幅広く網羅しており
同業者でも学ぶことがたくさんある
科学に馴染みの薄い人にも解りやすく、関心をもってもらえる要素が多い
きれいな写真も満載で、細部にまでコダワリと気配りがみてとれる
ページの隅にあしらわれたパラパラ漫画も
フジツボの子供がしだいに成長してゆく様子がわかって、すばらしい
隅々から著者のフジツボへの愛がビビッドに伝わってくる

この本のように、万人に楽しめ、かつ、レベルも高い本はなかなかないと思った
「すばらしい」のひと言、是非読んで下さい
正に魅惑的! ★★★★★
今まで、フジツボは甲殻類ということは知っていた心算でしたが、こんな生態とは気づきませんでした。キプリス幼生のなんと可愛らしく、けなげなことか!まいりました。最後のフジツボのペーパークラフトまでたどり着いた時、筆者の並々ならぬフジツボへの愛情に心を打たれました。とにかく、シロウトにも簡単に読めて、目からボロボロうろこが落ちる音が聞こえそうな楽しい本です。もうひとつ、この筆者、海洋生物研究者なんて、ダサダサのおじさんなんて思っていた、僕の偏見を思いっきり打ち砕いてくれる、飛びっきりの美女なんです。