ACE COMBAT 5 The Unsung War
価格: ¥7,140
家庭用フライトコンバットゲームの代名詞ともいえる「ACE COMBAT」シリーズも、本作で5タイトル目になる。これまで、数々のギミックでプレイヤーたちに驚きと爽快感を与え続けてきた同シリーズは、今回どのような変貌を遂げたのだろうか。
大海を隔てて相対するオーシア連邦とユークトバニア連邦共和国。この二つの超大国は長年の間、常に互いを「仮想敵国」と想定し、世界規模の勢力拡大と軍備拡張を競い合ってきた。その象徴的な存在として核兵器開発競争が挙げられ、大陸間弾道弾やSDI等にまで発展した戦略の構造は、全世界に巨大な緊張をもたらす事となった。先の大戦以後、両国は経済活動及び文化的交流を柱とした国交改善の道を進める。しかし、イデオロギーの相違から市民運動や同盟国間の紛争が絶えず、新時代の世界秩序構築が求められている。という、重厚なバックグラウンドストーリーが用意されている。
同シリーズ制作チームが2年余りの歳月を費やした最新作は、「エースパイロットの気分に浸る感覚の実現」という従来からのコンセプトに加え、「所属部隊の“仲間”と一緒に戦い、“仲間”のかなめとして活躍している感覚、すなわち、編隊としてのドッグファイトの楽しさ」を実現している。具体的には、無線通信の要素をより進化させ、プレイヤーと僚機とがリアルタイムにコミュニケーションを行うことが可能にした。プレイヤーの部隊として作戦に参加している意識や戦闘の高揚感が味わえる。言葉で書くと当たり前のようになってしまうが、これは確実にシリーズを一歩前進させている感覚だといえよう。(平井 信)