近未来の海兵隊の関わる紛争処理シナリオ
★★★★★
下巻第九章、現実世界での海兵遠征隊は、イランの核兵器工場を強襲する海兵隊とボルネオの石油をねらう某国の進攻を阻止する海兵隊のシナリオだ。イラン核兵器工場には、北朝鮮技術者、パキスタンのカーン博士らしい人物、スイスの遠心分離機、ミツトヨのそれらしき測定器が登場する。トムクランシーの情報収集力はすごいよ。
国連が平和維持軍を派遣するのに何日かかる。ああでもない、こうでもないと議論しているうちに、バルカンの民族殺戮が拡大する。海兵隊がえいやと介入してやっと、殺戮がとまった。その時、ボスニアで撃墜された米空軍大尉を敵地から海兵隊が救出する話は圧巻だぞ。