今回、再生側の出口のスピーカーを考えている中、<響き>の再現性に大きく注目さ れる事がありました。古い録音は、確かに再生帯域が少ないが、音楽のエッセンスの 響きは今の録音よりも優れている部分があります。それは演奏会場なども含めて良 い環境での演奏と録音から来るものと考えられます。その中でマルチスピーカーシス テムとフルレンジでの単純比較から音楽の響きの再現性が違うことに注目して色々な 条件での実験・アプローチから、<響き>を忠実に再現するにはシンプルな構成が重 要ではと考え、スピーカーの原点に戻り、<フルレンジドライパーシステム>を追及す る事から始まりました。ドライバーに関しての、基本設計、素材、機構、物理特性など を長い時間をかけて検討することになりました。その中で現在のコーン振動板とサス ペンションなどをダイナミック物理特性改善とシミュレーションを繰り返して、音楽信号 の聾童の再現性を知何にするか、素材、機構などを最適化することで自然な響きに 近いドライバーを完成させました。10cmのドライバーユニットながら、一般家庭で再 生に必要で充分な音質を可能にしています。特に倍音再生に関して、豊かな響きとリ アリティーが特徴です。小型システムであるが、雄大なく響き>と音楽再生が楽しめ ます。