ジプシーinカフェ
★★★★★
初めてザッハトルテを知ったのは,京都の銭湯を改築したあるカフェへ行った時。
月例ライブをしているというバンドが,このザッハトルテだった。
このアルバムは,まさに昼下がりから夕暮れのカフェ。
カフェといっても,青山辺りで見かける,くつろぎに行くのか緊張しに行くのかわからないようなこじゃれたカフェではない。
店内を飴色が支配しているような,人に優しいカフェである。
3拍子のアコーディオンが持つノスタルジーが大変心地よい。
この音楽を必要としている人が,今の日本にはたくさんいる気がする。
一度,「さらさ西陣」でザッハトルテを見てみたい。