著者のやや冷笑的な、しかし冷静な観察眼が読む者に、適度な緊張感と刺激を与えてくれます。
60年代に爆発する対抗文化。その醸成を政治・外交・経済・社会・文化の面から検証していきます。ただこれらは全て独立して機能しているのではなく相互に影響し合いながら進行
して行きます。マッカーシズムの裏舞台からプレスリーのデビュー秘話まで。
色褪せつつある過去を細部にわたって描くことにより、その時代を知らない人も楽しむ事ができる良品です。