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哲学の歴史〈第4巻〉ルネサンス 15‐16世紀

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央公論新社
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装いは重厚も、中身はお手盛り路線 ★★☆☆☆
本書版元の創業120周年を記念する出版として刊行が始まった哲学史の第2巻「ルネサンス」だ。世界史や日本史での通史全集で名をはせた版元のこと、近年巨大な新聞社に買収され「新社」となったが、本書は「中世」の曙となるのかどうか。
本書にはルネサンスがらみの思想家が大勢集められ、それぞれに別の執筆者を立てたものが集められている。「玉」といえるような論説もないが、まあ玉石混交といったところ。装いは本格派だが、中身は寄せ集めであり、一貫した視点に欠け、それぞれの水準にもバラツキを感じる。
先の歴史全集は各巻を一人の著者が執筆する、各巻独立したものであり、名著が多かった。何よりも執筆者がじっくりと取り組んだものが多かったのだ。
ところが本書などは、最近の出版業界の通弊で、お手軽に、苦労知らずに本を作るという典型と見える。120周年などと宣伝するのなら、もっと力を入れて欲しいものだ。
まあ、読者の方でも、こういう通史で西洋哲学をわかったつもりになろうというような虫のいいことは考えない方がよかろうが。