学校教育の現場に組合運動が入ってくるまでの間、小学校の運動会で、ここに収録している行進曲のいくつかは、当然のように流れていた。
　だが、和製行進曲は、戦前戦中は、軍事と結びついていた。その後は、昭和30年代以降の組合教師らの有形無形の排除行動によって、小学生のための行進曲が、欧米の軍事行進曲にすりかえられてしまって久しい。

　戦前の和製行進曲は、ある意味、軍歌よりも忘れ去られてゆく可能性が高いジャンルだろう。
軍艦マーチのような著名な行進曲ではなく、4. 黄海海戦記念行進曲(田中穂積) 、9. 行進曲「東亜の黎明」(大日本吹奏楽連盟) 、大行進曲「大日本」(斉藤丑松) などを聴くと、土俗的な和製の律動を感じる。

　私の夢。小学生に戻り、大行進曲「大日本」の伴奏で、全校児童とともに運動場を行進したい。来賓席の中央にいる校長先生に顔を向け、同じ場所に掲げてある日の丸に顔を上げ、まぶしくても目を逸らすな！日の丸に敬意だ。全校児童で行進だ。アメリカの行進曲なんかで、行進するものか！

　そういう勇気がもらえる行進曲集だ。演奏も素晴らしい。

音は素晴らしいです
演奏も正調って感じでメリハリあります

このマーチCDと軍歌CDを持っていると気分に合わせて聴けます

自分はHDMIケーブルで繋いだプレーヤーでサラウンド機能をONにしてCDを聴きますが

古い軍歌のCDも音が大きくなり迫力が出ます

特に歌より音が

このCDもこれで聴いています

オススメです

堂々とした大変立派な演奏だと思います。何よりテンポが素晴らしくて文字通り"行進"の為の曲になっています。

戦前編のこの盤、超有名曲から余りなじみの無い物まで多彩な選曲で高揚感に浸りながら一気に聴き通せます…
海軍系行進曲の華やかな曲調、どこかで聴いたことのある軍国歌謡調のトリオの数々…スーザやドイツ行進曲にも決してひけを取らない日本製行進曲の素晴らしさが堪能できます!

１曲目｢陸軍分列行進曲｣の演奏を聴いていると、20数年前、朝霞駐屯地で行われていた自衛隊記念日の陸海空合同観閲式の様子が臨場感たっぷりに思い出されました…

とにかくカッコイイ！の一言に尽きる。
勇壮で華麗。コテコテな「行進曲」が愉しめる。

トラック１１：大行進曲「大日本」は、吹奏楽コンクールの第一回課題曲であることに驚かされる。

できれば「進め！荒鷲」も収録して欲しかった。

自衛隊の観閲式に行くと、陸上自衛隊徒歩部隊の行進には「陸軍分列行進曲」、海上自衛隊の行進には「行進曲　軍艦」（軍艦マーチ）がいまだに使われていて驚かされる。陸軍分列行進曲は明治期に創られた曲である。この事実は、名曲は時代を超えて愛されることの証左であろう。この２曲の他にも「君が代行進曲」、「行進曲　愛国」など初めて戦前の行進曲に触れる人にも馴染み易い曲が多く、是非お勧めしたい。