単なる人物評論の枠には収まらない
★★★★★
明治以降の日本を支えた5人の政治家に焦点を当てた作品。
エピソードが豊富で、各人物の気質が手にとるように分かる優れた一冊。
さらに各人が権力を如何に手にしたのかが詳しく記されている。
…伊藤の超然政治から政党政治へのシフト、原の山県との折衝等等…
「政治におけるリーダーに求められるもの」これを考える上でこの本はオススメです。
すんなり読むには多少近代史の知識が要りますが、読んで損はない一冊だと思います。
面白い!
★★★★★
簡潔に纏まっていて、読んだ時間が無駄にならない良書だと思う。5人の登場人物がいるので、読者それぞれに共感できる人物を見つけることができるかもしれない。それもこの本の長所である。この本を読んでいると、日本国民(政治家含む)の政治姿勢に関するDNAのようなものが伝わってくる(DNAだから今も引き継がれている)。個人的には西園寺公望に強い共感をおぼえる。
性格をみれば政策が分かる
★★★★☆
本書は伊藤博文はじめ、明治大正の5人の政治家をとりあげ、時代環境、その政治家の経歴・性格、その政治家の行動を綴ったもの。ある環境のなかに、ある性格の政治家が組み込まれた場合、その政治家はどのような行動を取るかということが、豊富なエピソードと格調高い文章により分かりやすく解説されている。この考え方は現代の政治を分析する上でも極めて有効であろう。政治に興味がある方には一読をお勧めしたい。