呪いを受け「鬼姫」として捨て置かれた右大臣派中納言家の姫君・詞子。
風流なことが苦手で、評価が低かった左大臣の子息・雅遠。
二人はひそかに想いを交わしているが
詞子は、自身にかけられた呪いに縛られていた。。
平安ロマンス5作目。

二人の出会いから、丸一年。
二度目の桜の季節です。
そのため、今回の二人は、出会ってからの自分たちの心境の変化を
何度も考えています。
愛し愛されて、欲しいものと守りたいものを手に入れて
どんどん世界を広げていく二人。
今回は大きな事件は起こらず、宮中の火種があがる布石が描かれてはいますが
メインは二人のロマンスで、じっくりと描かれています。
お話としても、大きな山場がひとつ終わりました。
途中、もしや最終回では……とひやひやしましたが
ここで終わりではなく、まだ続いてくれるようで嬉しいです♪