“ポスト”フェミニズムと題された本書は
以前のフェミニズムからの隔絶を示す書ではなく
新たな時代へと「挑戦」していくことを示す書である。
その意味で、この書名自体が自体が行為遂行的だと言えるだろう。
本書に収められた論文や座談会、そしてキーワードのどれもが
新たな世界を拓く挑戦性を持ち合わせている。
“ポスト”フェミニズムが描く広大な地平に
たじろいでしまう人もいるかもしれない。
だが、それは旅をするときに世界地図を見ているようなものだ。
しかし、想像みてほしい。
世界地図を眺め、その世界を想像/創造していくときの
自分の脳裏に広がる、スリリングな光景を。