レンドリース機で戦果を上げたソヴィエトエースの本
★★★★☆
本筆者によるソヴィエトエースの三作目で戦果の一部または大部分をハリケーン、スピットファイア、P-39、P-40で戦果を上げたエースの空戦の様子と塗装図が載せられています。(別タイトルのP-39のエースでもソヴィエトのエースを扱っており、本書で重複した内容も含んでいますが新規に書き下ろしたものです)。その他、攻撃機のボストンで戦果を上げたパイロットや、P-47、P-51、P-63のエピソードも紹介されています。多くは国産の新型戦闘機の配備が進むまでのつなぎでしたが、P-39は終戦まで第一線に留まり、西側で言われているように地上攻撃を主任務にしたのでは無く制空を主任務にしていたという記述がありますが、これはソヴィエトの高位エースがP-39に搭乗している点でも納得のゆく記述でした。最後に対日戦では、P-63に乗るパイロットが撃墜戦果を申告したようですが、日本側損害との照合は行われていません。