ビジネス・クリエーション!
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事業アイデアをどのように起業に結びつけるのか―??これまでは暗黙知でしたが、着想から成長戦略まで、起業のための標準的手順を解明し、24ステップのプロセスとして整理したのが本書です。多くのベンチャーを輩出しているMITの起業家センターで人気授業をもつビル・オーレット氏による書き下ろしです。
起業本は数多くありますが、本書の独自性は「起業プロセスが網羅され、どれも実践的であり、平易な文章でまとめられていること」です。
【イントロダクションより】
リチャード・ブランソン、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツといった著名な起業家たちは特別の人のように思えます。しかし、共通するのは特別な遺伝子を持っていることではなく、すばらしい商品を作った、という点です。そして、このすばらしい商品を作るというプロセスは暗黙知ではなく、この本で「学ぶ」ことができます。
起業家とアントレプレナーシップについては、間違っているのにまかり通っている3つの神話があります。
1 会社を興すのは天才的な起業家である???起業はチームで行うべきものであり、チームが大きいほど成功の確率は高まります。
2 起業家にはカリスマ性があり、それが成功の要因である???カリスマは長続きしない。それより、周囲とうまくコミュニケーションがとれたり、人を採用する能力に長けていたり、販売が上手であることのほうが重要です。
3 起業家の遺伝子は生まれつき持っているもの????起業家的遺伝子というのは商品のコンセプトを作り、調達するというスキル(技能)です。このスキルは学べるものです。
例えばMITについて考えてみましょう。
卒業生が設立した企業の売上高を合計すると、世界で11番目に大きな経済圏になるそうです。 これほどMITの卒業生の作る会社の成功率が高いのは、なぜでしょうか。特別頭がいい人が集まっているからとか、最先端の技術や知的財産権をもっているから、という人もいますが、本当の理由は精神的な刺激と、スキルの組み合わせにあるのです。まわりに起業する人が多いので優秀なロールモデルがすぐ近くにいて、瞬く間に ”起業ウィルス”に伝染する、というわけ。互いを刺激し合い、学ぶだけでなく、それが個人やグループのアイデンティティになるのです。
イノベーションとはなんだと思いますか?
何かを発明しないと、革新的なことはできないのでしょうか。いいえ、イノベーションとは、発明を商業化することです。自分たちが発明しなくても、アップルやグーグルは他の企業が発明したものを自社で商業化しました。イノベーションはテクノロジーに限ったことではありません。もちろん、テクノロジーがなければ成り立ちませんが、現在のグーグルやiTunes等はビジネスモデルを革新したものに他ならないのです。