意欲的な内容ですが、ミスが残念
★★☆☆☆
僅か78ページに、試作も含め各型式の説明、塗装、武装、射撃指揮システムと盛りだくさんな内容で、写真、線図(各型式の側面図、方位盤、搭載飛行機、防御要領を示すための船体の横断面図)、著者の手になる絵が視覚的な要素になっています。型式の中にはフランスのダンケルク級に対応するため1928年に計画されたリヴォルノ級という排水量23,000トン、38cm連想砲3基の巡洋戦艦、リットリオ起工後の1936年に検討された40.6cm3連装3基の戦艦(後にソヴィエトのUP41という戦艦計画案に転用)や進水したカラッチオーロの船体の空母への改造などおもしろい情報もありますが、本文での間違い(近代化改装後のカヴール級の副砲を13.5cm砲12門、対空砲を12cm砲8門としているが実際には副砲は12cm連装6基、対空砲は10cm連装4基など)が、この本の価値を下げており残念です。