英国骨董銀器コレクター必携の書
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イギリスのアンティークシルバーのホールマークを調べる似たような本は他にいくつかありますが、例えば、Judith banister編の「Dealer Guides: English Silver Hallmarks」と比較すると、jackson's Hallmarksの本はより古い年代(1300年〜)のホールマークを扱っています。(Judith banister編の本は1554年〜。一般人が市場でそこまで古い銀器に出会うことはまずないので、これで十分です。)また、Jackson's本にはメーカーズマークとともに、そのメーカーについての簡単なコメントが書かれているので、当時どのような分野に強いメーカーだったのか、などがわかります。ただ、Judith banister編の本も同様ですが、ポケット版だけあって、全てのメーカーを網羅しているわけではないので、この本だけで全てのメーカーを特定することはできません。また、Jackson's本は意外に良い紙を使っているので、ポケット版とはいえ、Judith banister編の本より重いです。本片手にマーケットを回るなら、Judith banister編の本の方が軽く小さいので便利かもしれません。持ち歩き用にはJudith banister編の本、更にメーカーについて卓上でチェックするには、この本、というように個人的には両方の本を利用しています。
携帯して持ち歩けるサイズ
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スターリングシルバーのホールマークは、とにかく憶えるのは大変ですので、こういうポケットサイズの識別表の本があるととても便利ですね。 イギリスのアンティーク屋、特にシルバー専門店、フェアなどでは、この本を常備してお客さんに見てもらえるようにしている店が多いですね。
あるフェアで、この本を持ってくるのを忘れたお店が「ちょっとまっててね、隣のブース(同業者)で本を借りてくるから」っとそれくらい本場でも活用されている本なのです。
もちろん、わたしも携帯しています。ホールマークは大変ですね・・・
イギリスのアンティーク業者さんも利用する一冊
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イギリスのみならず、スコティッシュ、アイリッシュシルバーも、それぞれの産地別に具体的なマークが表になっています。主要メーカーマークも載っているので、古くは14世紀から20世紀中頃までのアンティークシルバーの年代をかなり詳しく特定することができ、大変おすすめです。ゴールドマークも載っています。めくりやすいペーパーバックなので、この一冊&ルーペは、イギリスのプロも常備するアイテムなのです。シックな表紙もイギリスらしい雰囲気。