本書は、様々な言語から例を引いているので、多くの音の実例を見ることができ、音響音声学の理解を助けてくれます。更に素晴らしいのは、聴覚音声学と音声知覚も扱われていることで、これらの考え方を取り入れることにより、単に音の物理を見ているだけでは分からないことも見えてくることが納得できます。
僕は数学に弱いので、計算式などは全部飛ばして読んでしまったのですが、それでも全体像は理解できました。できれば邦訳が出て欲しいところですが、英語もそう難しくはないので、頑張って読んでみましょう。