愛の偶像
★★★★☆
様々な写真家が撮ったピンナップが迫力があって面白い。目線がユニークで、思わぬ角度から仏像を眺めることができたりする。
音が聴こえてきそうだ。ロックな音、できれば、レスポールの音がいい。
コメントにも、画面の編集にも、たっぷりの遊び心があり、想像力に満ちた豊かな感性が読み取れる。
仏像を楽しむというより、みうらじゅんの感性を味わう一冊となった。
仏像への愛情が溢れている。
それは、とりもなおさず、仏像への愛情を込めた人間への愛情であるように思える。
平和を希求しながらも、なかなか悟りに至ることのできない、ちょっとだめな人間への。