作者の篠原さんに敬意を!
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私も動物に関わる仕事をしています。
子猫を保護し、里親に出すまで大変でしたが、幸せなひと時を過ごせました。
動物の保護についても再度勉強している時にこの本と出会いました。
最近、躾もろくに出来てないか、間違った(虐待に近い)躾をしている飼い主さんが
多いこと。動物との心の通わせ方。心を開いてもらう方法など、とても参考になりました。
涙。涙で最後までいっきに読んでしまいました。
動物関係のお仕事をされている方にもとても参考にさせて頂ける本です。
是非、他の著書も読ませて頂きたいです。
色々と考えさせられた
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知り合いにこの本を貰い、読みました。
元々犬好き(家にもいます)なので1日で読み終えました。
著者は動物愛護団体のボランティアをしている方です。その方の携わってきた犬達の話などが紹介されています。
しつけと称して殴られ続けたシェパードのジョイ。心のリハビリを続け自ら新しい飼い主を見つけ出したり、心温まる話など、犬と人間の不思議な絆の話がたくさんあります。
そして、動物愛護管理センター(保健所)での現実の紹介も。
本当に犬と人間の絆って深いなぁと考えさせられました。
素敵な本でした。
飼い主が変われば犬も変わる
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冒頭からショッキングな描写で始まります。家族で行ったキャンプ場の橋の上から仔犬が入った段ボール箱が川面に投げ捨てられたのです。生まれたばかりの3匹の仔犬は必死に引き揚げたにも関わらず死んでいました。
著者は多岐に渡る犬の保護活動をするかたわら、犬と人とが上手に暮らせるように犬と飼い主のしつけ教室なども開いています。捨てられた犬を保護して新しい飼い主を探したり、殴られたり蹴られたりしてすっかり凶暴になってしまった人間不信のシェパードの心を開いて立ち直らせたりなど、さまざまなエピソードが書かれています。人間不信になった犬ばかりではなく、犬がいたからこそ脳梗塞の後遺症のリハビリを頑張って克服した人のお話も胸を打ちました。
また犬を伴って学校に赴き、捨てられて殺処分されている犬や猫たちについて子供たちに教え、命について考えるきっかけを与える活動も目を見張るものがあります。生まれつき目の見えない犬、耳の聞えない犬・・。それは決して不幸なことではなく、ありのままを受け入れ、特別扱いせず彼らにわかる方法で接してやることの大切さに目からウロコが落ちた思いでした。