ダルタニャンと三銃士がリシュリュー枢機卿の陰謀を挫き、王妃アンの窮地を救ってから、はや２０年の歳月が流れました。国王ルイ十四世はまだ幼く、政治の実権はアンと情を通じた宰相マザランが握っていますが、「打倒マザラン」の声が巷にあふれ、パリは内乱の寸前です。脾肉の嘆をかこっていたダルタニャンは、マザランに請われ、かつての盟友を糾合しようとしますが、アトス、アラミスは何と反マザラン派の中心でした。

さらに、かつてダルタニャンらが処刑したミレディの息子が出現、復讐鬼となって四人をつけねらいます。デュマの冒険小説は、いつものことながら、はらはらどきどきの連続。読み始めると途中でやめられなくなります。