英英辞書を引くと、明解な語義説明に惚れ惚れすることがある。
ロングマンのアクティベータなどの数項目をじっくり読んでいて
１時間くらい時間が過ぎてしまったという経験をもつ人は多いであろう。
しかし、辞書を片っ端から読み進めるほどの気力はないし、
同じ文字から始まる項目ばかり読んでいると飽きる。

このVerbal Advantageは
レベル順に１０段階５０語ずつ難単語を取り上げ、
英英辞書とシソーラスの機能を兼ねた詳細な解説＆著者の毒舌コメントを読みながら徐々に単語を覚えられるように作られている。
英語の説明にナルホドと頷きながら、じっくり最後まで取り組める
まさに「読む辞書」。
各レベル末には小テストも付いているので復習しやすい。

本書とNorman Lewisの Word Power Made Easy を組み合わせてマスターすれば、
ボキャビル力の激烈な伸びを体感できること請け合いである。
またFowlerの Modern English Usage を持っていれば、本書中の毒舌コメントと比べて読むのも一興あるだろう。
マニアック過ぎるのではないかと敬遠せず、是非一読あれ。

There was nothing impressing about this book. This is your usual less-than-average book. I found nothing in this book that sets it apart from the other vocabulary books. I have over forty vocabulary building books sitting in my bookshelf but this one by far is the worst. So don’t let the fancy title of this book fool you.

本の初めにあるテストをやると、1/4ほどしか出来ず落ち込んだが、分かりやすい説明と発音を読んでいくのが面白く、読み進んでいくのは少しも苦ではない。この本では、辞書には同意語として出てくる単語も、違いを分かりやすく説明してくれる。覚えた単語は他の単語の説明にも繰り返し出てくるし、10語ごとにある復習のクイズや、各レベルの終わりの復習テストなど、工夫されているのでなかなか忘れない。10レベルを終えた後のテストで覚えた（そして理解した）単語の多さを実感した。英検対策に適当と思った。