大版でプリントが非常にキレイなのですが、円高も手伝ってか比較的安価です。

とにかく、この優美な機体の隅々まで語りつくした1冊というにつきます。設計段階ではまだコンピューター設計がないので
パンタグラフ式の製図機が無数に並んだ光景とか、あの複雑怪奇なオージー翼の曲線を、バテン（薄い木の板）と金魚（バテン
を押さえる重り）で作図しているところなど、未だにドラフタを死蔵しているロートル機械屋としては、ぜひ若い機械設計者
に読んでほしい1冊です。

鮮明な写真が豊富で、主桁まわりのキャリースルーとか、客室用に特に小さく専用に作られたカトラリーとか、悲劇の事故の
詳細とか、とにかく１冊でこの機体のすべてが判る逸品です。航空ファンには垂涎の「技術的美術書」としてお勧めできます。