オーストラリアを旅行して豊かな自然を楽しむのに、鳥見（Bird-watching）の要素を加えるとぐっと深みが増します。この本は、特徴をとらえた絵と説明が便利。現地のBirder達が慣れ親しんでいる書なので、これで一気に会話が弾む。いろんな種類の鳥の美しさ、不思議な鳴き声を知れば、オーストラリア旅行の魅力が増します。

オーストラリア旅行で野鳥観察に携帯しました。大きさ、重量が程よく、コートのポケットに入るので使い勝手が良かったです。絵がとても美しく、スコープに入った実際の像と比べながら、鳥の種類を特定するのに役に立ちました。オス、メス、幼鳥の絵があるので判りやすかったです。また、生息地域の図がそれぞれ掲載してあるので、似たような種類の判別にも、参考になりました。
旅行から帰ってからも、ページをめくりながら現地で見た鳥たちを思い出して楽しんでいます。

　イラストによるオーストラリアの野鳥図鑑。756種掲載されているので出ていない種類を見ることはまずないはず。逆に入門用の図鑑だと出ていない種が結構あって困ることになる。

　この図鑑には分布図があるので、初めてオーストラリアに訪れた人が野外で鳥を識別する際にも容易に種を絞れるので便利だろう。ただし夏・冬の分布域が色分けされていないのは残念。

　国内繁殖全種の卵と一部の種の巣の図もあるが、おまけ程度の価値。本当に詳しい生態を知りたい人には、もう少し大きめのサイズのフィールドガイドが何冊かある（分布図も色分けされている）。しかし野外観察用には『Slater～』のA5を細くしたサイズくらいの図鑑でないと使い勝手が悪いだろう。

　オーストラリア国内の本屋やビジターセンタメ?でいろいろ図鑑を手に取って見比べたが、この図鑑がフィールド用には今のところ最適と言っていいだろう。