「今」を生きてる小泉キョンちゃん
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年を取る、年を重ねる…どっちも言葉がこわい〜〜〜と思いつつ、今日子さんの本を読むと、腹が据わってくる。
据わっているのに(据わっているから?)なんと!愛くるしい御顔のキョンちゃん。そして、飾らない文章。
チェックのジャケットやブラックワンピースを着ても、小泉キョンちゃんは変わらない。
「小泉さん」が生きて呼吸していることが、みちっと詰まった1冊です。でも、決して傲岸不遜じゃなくて。
その繊細さは、この本を手に取った時の重量感、なのに細やかな1ページの紙の薄さに惜しみなく表現されています。
キョンキョン
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キョンキョンが好きな方は勿論、原宿に一度は行った事がある方オススメ!
「あったあった〜!そうそう♪」みたいな(笑)
昔の原宿、あの頃の自分を想い出しちゃいました★
一冊の本として良書
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キョンキョンの「原宿百景」はSWITCHの連載がまとまったもの。
うはー、なんと素敵な本なんだろう、デザインがほんとに素敵で、
ページをめくる楽しみ。(そもそもキョンキョンがいっぱいの楽しみ)
私はあの当時、目も耳も、意識が開いてなかったのでさっぱり知らないけど、
今となっての、格好良くてだらしなくてキュートな大人がいっぱい載ってる。
これが、原宿でなくて大阪京橋とかやったらもう全然意味が違うもんな。
原宿ってとこがミソで、馴染みが無いからこそ又バーチャリティもあって。
キョンキョンの最盛期を知られる方、当時の時代性、
また原宿という場所に馴染みのある方にとっては、さらに、胸に迫るものがあるんじゃないかな。
でもそれら抜きにしても、写真も文章も魅力的であるし、
一冊の、本という物質的な意味でも価値のある良書であると思う。
ちなみにアートディレクション、デザインは植原亮輔氏であられます。
エッセイとして最高峰の作品!
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原宿とそれにまつわるエッセイ、対談集
過去の自分と適度な距離を置きながら綴られる文章
その距離感が本当に素晴らしい
職業作家にはできない、歌 お芝居 など他ジャンルに渡って器用に活躍出来る彼女だからできた(見れた)のだろう
一定のリズムが文章に生まれ歌い出す
時には 透き通るジャズ 悲しいピアノ曲 エナジー漲るソウル
まず、1度手に取って読んで欲しい
時代と共に変わりつつ原宿の景色、優しいエッセイ、小泉自身
どれもこれも「今を生きている」から
小泉今日子というタレントが書いたということでスルーするにはもったいない
小泉今日子は「連続している」
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エッセイ&写真集。
小泉今日子が好きな街、原宿がテーマ。
そして小泉今日子が振り返る人生。
写真に映し出される原宿は、
ちょっとくすんで見えて、
当たり前だが小泉今日子も年を取って見える。
ちりばめられた言葉も散文的で、
80年代的な印象が立ち上ってくる。
何だかちょっと淋しくなるようなテイストの1冊。
デビュー前から、アイドル時代、
その後の人生をたどって、
今ここにいる小泉今日子まで、
「連続している感じ」がして、
気どらない、素顔の小泉今日子を眺めることができる。
あるがまま、という言葉がぴったりだ。
本書のある意味残酷な告白とも言える写真の数々を見るのは、
ファンには、(少なくとも私は)微かに物悲しさを感じさせるのですが、
一方で、「虚飾に満ちた中年元アイドル」に落ちぶれない、
いさぎよさや強さを感じた。
その感覚を伴ってみると、
この写真集の意図が伝わった気持ちになる。
考えてみれば「真っ赤な女の子」以降のKYON2も、
同じだった。
アイドルの枠を壊していく、勇ましさが魅力的だった。
この「原宿百景」も同じ匂いが多漂う。
やっぱり小泉今日子はずっとずっと「連続している」のだ。
アイドル時代は終わったのではなく、
街の日常のように古ぼけながら続いていたのだと思う。
これをやってのけるKYON2=小泉今日子はすごい。
ファンのひいき目かもしれませんが。。。