ついに2006年F-14 TomcatはSunsetを迎えた。アメリカ海軍主力戦闘機として20年以上も世界中の海をまたにかけて世界の警察の一端を担ってきた。基本的に大きな写真を中心に構成されており、部隊ごとにまとまられている。ネット上では同じ様なカットも見られるが、2004年以降の写真を使っているてので、部隊に偏りはあるがラストクルーズやラストフライトの写真が中心となっている。空母でのディプロイメント中の写真も多く、空撮も実に多い。スーパーホーネットとの空撮も少ないながらある。中ほどのバーナーで主翼が焼き落とされている写真などは一つの時代が終わった事を映していて実に悲しい。機体だけの写真が主だが、クルーやホームカミング時のパイロットを待つ家族の様子なども紹介されている。最後は2006/3/10のVF-31の22機の大編隊でのホームカミングの写真で締めくくっている。実際の全機退役は9月なので本当の意味での最後の写真集ではないが、実に寂しい....。トムキャットファンなら最後の勇姿を見ておくべき。

この写真集は、トムキャット飛行隊のラストクルーズ時の写真を収録したものです。
収録されている飛行隊はVF-211,11,32,143,101,213,31です。
写真はErik Hildebrandt氏のもので、航空ファンやハセガワのboxアートなどで見た方も多いと思います。
VF-31,213のラスト コンバット クルーズ時の写真は興味深く、VF-31によるバルカン砲の海面に向けての実射の模様は、写真の数は少ないですが必見です。また、トムキャットからライノを駆る飛行隊となったVFA-211の写真も収録されています。
以上のような190ページに及ぶ鮮明な写真で、トムキャットファンだけでなくライノファンにも満足できる内容となっています。