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里山再生 (新書y)

価格: ¥155
カテゴリ: 新書
ブランド: 洋泉社
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里山を手入れする ★★★☆☆
現在の里山の危機的状況を多角的に論じている。
「里山」の定義の難しさを指摘していて、林業を行なわない様な雑木林の山等を里山と考えて良いようだ。
おそらく里山再生のための解決策は「手入れ」だと言う事だろう。これは養老孟司先生の考えと全く同じであり、ただ自然を守る(放っておく)のではなく人間が積極的に利用することにより生物の多様性を維持した自然と共存するというスタンスだ。
ただ、素人には?と思う記述がある。
無農薬野菜には、そんな天然の毒性物質が沢山分泌している可能性がある。セイヨウミツバチは野生化する心配はない(交雑の可能性は?)。等々。また断定調な文章と推定調な文章があり、出来れば論文等を引用してその根拠を示していただくと理解が進むと思う。ゴルフ場における自然の変遷を述べるのには研究データは引用しているのだから。
また明らかにおかしな記述としては、「花粉を吸い込むと、血清中の免疫グロブリンEが抗体を作り。。。。。」とあるが。血清とは血液を遠心分離して得られる上清部分であり、免疫グロブリンE自体が抗体の一種である。
まずは取っ掛かりとして ★★★★☆
オビについていた言葉、「自然保護より自然活用」という言葉が、端的に本書の内容を要約しています。

まず、活用されることによって保全されてきた「里山」という環境を見直し、その重要性を示します。
次に、NPOなどの市民によって管理する際の成功例、苦労話、失敗に至るパターンを示し、再生への道筋を明らかにします。
「里山」とは何か、保全活動はどのように進めればよいかについて、取っ掛かりを得るには十分な本だと思います。

ただ、自然科学的な知見に関する記載は、あまり厳密ではありません。それは、他の専門書を見て補いましょう。新書サイズでは止むを得ないことです。

読み物以上ではない ★★★☆☆
一般書としては、読みやすいし実際になされている活動についても十分すぎるほどに触れられているのでちょうどいいかもしれない。
ただ、最重要項目であるはずの里山の定義がけっこうあいまいで、人の手が一度でも入ったらそれは里山なのかという疑問がわく。
著者は森林ジャーナリストらしく、そのせいなのか全体的に文章が新聞のコラムっぽい気がする。

そんなもんだと思って読めば面白いと思うが、これに書かれている情報が全て科学的に正しいとは思わない方がいいと思う。

「里山」とどうつきあうか ★★★★☆
筆者の田中氏は「里山とは自然と人々の生活が織りなすシステムである」と定義しています。人が関わりを持つことが、自然破壊に結びつく奥山の原生林と違い、人が関係を持ちながらバランスを保ってきた自然が「里山」だというわけです。

本書では、隔離する自然保護ではなく、人や他の生物とのバランスを保ちながらどう関係を築いていくかという「関係論」を提示しています。
私自身も「里山クラブ」なる会に関わりを持っていますが、たびたびこの本を取り出してヒントをもらっています。