ロシアのオレンブルグに伝わる、ニットレースのパターンを集めた本です。
作品の編み図は３種類だけで、あとはパターンの編み図になっていますので、完成した作品を、編み図を見て作りたい方にはやや不向きです。また、シェットランドレースの本ではありませんので、そちらをお探しの方には向きません。(技法、パターンが違います)

ちなみに、作品は作者が古いオレンブルグ・レースを見て、編み図を起こしたということで、「パインツリー・ショール」については、写真と完成作品の模様が少し違っています。
また、前の方のレビューにあった間違いについてですが、７１段目と、１２７〜１３２段目にありました。実際に編んでみて、それ以外の間違いには気がつきませんでしたが、これから編む方には編み図をコピーして、つなぎ合わせてから編むことをおすすめします。

私自身にとっては、パターンが気に入ったこともあり、満足でした。

棒針で円形の物を編むときと違って、平たい物は表→裏→表…と
ちょっと面倒な感じになりますよね。
この本では、その面倒くささがなく全て表編み＋模様編みでO.K.

掲載されているのは、縁編み・模様編みが各数種類ずつ
三角ショール、長方形ショール、正方形ショールが各１点ずつ図解されています。
英和辞書をひける人、でなくてもちょっとカンの良い人ならば、
英語が分からなくても楽に編めるでしょう(英語が不自由な自分でも大丈夫でした）。
本来ならば極細の羊毛が必要ですが、無ければ#40のレース糸と3〜4号の棒針でも大丈夫。
編みあがりは、ちょっと感動ですよ。

ロシアのオレンブルグに伝わる伝統的なレース編みの本。
3種類のショールの編み図と編み方が詳しく説明されている。
基本的な模様が沢山載っていたり、編み方の流れを写真付きで説明してあったり。
でも白黒の写真ではちょっとわかりづらいところもあり、少し四苦八苦。
ガーター編みをベースにしたレース編みなので、技法的にはすごく難しいというものではない。
けれどやはりある程度編み物を経験した人じゃないと解りづらいかもしれない。
なんといっても英語で書かれているし…

今このレビューを書いている現在、3種類の中の2番目に紹介されている
パインツリー・ショールというのを編んでいるのだけれど…
見本に載っている出来上がりの写真の作品自体がまず間違っている。
シンメトリーじゃなくて模様もちょっと変と思い、何ページにも渡る編み図をコピーし
繋げてみたら、似ているけれど違う模様になる。
あと、その編み図にも今現在2カ所の間違いを発見。
一つは編む前に、二つ目はまだ直せる時点で発見したのでよかったけれど。

シェットランドレースの美しさに惹かれて、
初めてシェットランドレースを知り購入しました。
編み図が３種掲載されて、編み方のコツも写真で説明されてるので、英語が苦手な人でも、ある程度編物の経験があれば十分だと思います。
取り合えず触れて見たいという方にお勧めです。