AIは「心」を持てるのか 脳に近いアーキテクチャ
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AI(人工知能やロボット)の歴史や現状を踏まえながら、AIと人とのかかわりを分析した解説読み物です。AIは人間の仕事を奪うという悲観論でも、夢物語でもなく、冷静に分析します。テクノロジーに偏ったり、感覚に訴える感情論でもなく、AIの在り方を探ります。
本書を貫くテーマは「AI・ロボットは人類を救うか?」です。これに対する著者の考えは、人類を救うためには、「心を持ったAIがカギとなる」というものです。処理能力の向上、扱えるデータの大容量化、テクノロジーの単なる組み合わせだけでなく、脳に近いアーキテクチャの進化が必要になると考えています。
第1部は「心を持つ機械」が古代からどのように扱われてきたかを解説します。第2部は認知科学の視点から、ギリシャ時代の哲学者から現代の量子科学者の「心」のとらえ方がAIにも適用できることを示します。第3部は現在進行中のコンピュータ科学の視点から、AIの実現性を追い求めます。