確かに最終的に自分を変えるのは自分の意思だと思う。
人間関係の問題は、人生に関わるものと時間がたてばおさらばするような一時の関係がある。
この方法は後者のような問題には有効だが、前者の自分の人生観や構築してきた思考をほどかなければ理解できないものには向かない。
人間関係は自分さえ変わればどうにでもなるものではない。
相手によって影響を受け影響を与えて成り立つもの。
精神分析は効率が悪いので辞めてしまったエリスはアメリカ人です。
合理的な方法が間違いであったと気づいてチェンジしようとしている今のアメリカ。
エリスの心理学はアメリカでは長い間支持されてきたらしいが、ほんと、らしいなと思う。
結局自分だけが変われば問題が解決するなら、例えば、親によって人生を狂わせられた子供などは、愛して欲しいが為に自分が悪いと責める。そんなに簡単なものだろうか。
こういう意識を作られてきた人が人の手を借りずに、自分だけで自分をどれほど変えることができるだろう。
心理療法も全ての人を満たすことは不可能だと思うが・・・お手軽さは否めない。

この本からいただいた今でも心に残っているメッセージです。

変えるべきものを変えていく勇気と
変えることのできないものを受け入れる平静さと
その両者の違いを分別できますように。

自分を非難することではなく、
自分を尊く思うことによって自尊心を感じることができますように。

何かあると自分に非があるのではないかと
自分を責め続け疲れ果てたときに、助けてもらっている本です。

少し、くどくて読みづらさがあるのが欠点だけど、読み終わった時には
自分の考え方が前向きになっているのに気づきます。
鬱っぽい人、鬱というほどではないけど、くよくよしやすい人や落ち込みやすい人は一読の価値がある本です。
一気に読み通すには、少し時間がかかる本なので、時間のあるときに
是非、読んでみてください。損はしないですよ。

たまたまＮＨＫのビジネス英語をみていてインタビューを聞きました。
アメリカではエリスはとても有名人らしいです。

「性格は変えられない　それでも人生は変えられる」とありましたがなかなか読んでも「すぐ人生は変わらない」と思いますし実行することは難しいです。

しかし「くよくよ悩んでしまう性格の考え方をちょっと変えてみよう」くらいに読んでみることをお奨めします。

あるサイトにこの本が紹介されていたので買ってみましたが、はっきり言って気軽に読める本ではないように思いました。心理学者としての観点でものを書いているので、心理学を学んだことがある人には勉強になり、中には一般の人も読んで良かったと思われるかもしれませんが、私は頭が痛くなるだけの本でした。しかもまだ半分くらいまでしか読んでいませんがもう読む気になれません。
「○○だから反論して、その考え方を打破する」とか「逆境Aに対し、結果Cは～～」などよく考えて読まないと前に読んだことを忘れてしまうような難しい内容でした。
それでも読みたい人はどうぞ。