原点
★★★★★
ご存じ人気シリーズの第一作目。現在シリーズは11までリリースされており、そんな中あえて初代をプレイする意味はあるのかと思われる方もいるかもしれません。他のシリーズ作品の多くにも共通して言えることですが、初代は洗練されていないかわりに、二作目以降にはない独特の魅力があります。大軍を一挙に葬り去る火計、殺るか殺られるかの突撃、イナゴの通った後には草一本生えず、怒った住民は怒濤のごとく城下に押し寄せ、使者には姫もろとも皆殺しという残酷な結末が待っています。
III以降は戦場でさえ、なぜか武将がほとんど戦死しなくなりますが、初代はとにかく武将がよく死にました。でも、それゆえに緊迫感があり、これこそ三国志の世界だと当時は思ったものです。
今あらためてプレイしてみても、その完成度の高さを実感します。もちろん細かい点、たとえば委任がしづらいなどの不満はありますが、それでもなぜこのゲームが14,800円という超弩級な価格にもかかわらず支持されたのかという理由がわかります。
火計や計略が強力なゲームですが、難易度設定やゲーム展開のスピードによっては、敵武将も高い経験(知力に相当)を積むので、その戦法も通用しにくくなります。初代はファミコンでプレイしたという人にも、ファミコン版では削除された密計や計略という要素が含まれているPC版を一度はプレイしてもらいたいと思います。
今回初めて定番シリーズを購入してみましたが、フルスクリーン表示ができるのが良かったです。あと、テンキーは他のキーで代用できますが、あった方がやりやすいと思います。