原書で読む「ドイツの歴史」入門
★★★★☆
Manfred Mai著「ドイツの歴史」(2006-02出版)。約2000年に亙るドイツ民族の歴史が、小項目一つにつき2、3ページで概説されている。 中学生向けくらいのレベルなのでドイツ語の言い回しがとても平易で、そう頭を捻ることはない。 なおかつドイツ語圏の住民にとって必要とされるであろう歴史事項・人名は全て含まれていると見受けた。
索引の量も適切で、逆引きで読むのもよい。 Julian Jusimによるパステルカラー調イラストも「巧い素人風」で感じが良い。日本の新書より一回り大きなB6判大で191ページのソフトカバー。軽く、どこにでも持っていける。 病院で半日、検診の順番を待たされている間に、斜め読みではあるが一応読了。“Nicht nur fuer junge Leser(若い読者だけでなく)”と裏表紙にあるが、ドイツ語・ドイツ史を学ぶ外国人にとっても、非常に手頃な入門書と思う。