夫の生と死に向き合った感動の記録でした
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生前の金子さんは、テレビで拝見するに、非常にエネルギッシュで頭の回転の良いかたとお見受けしていました。その金子さんが、突然亡くなられ驚いた記憶がありました。最近になって、ひょんなことから金子哲雄さんの遺作となった書籍を知り、同時に奥さまの書かれた書籍を知ったので両方求めました。その2冊を、息つぐ間もなく一気に読みました。圧倒されました。命の始末を自身で主導して行うということ、それを支持する奥さまの存在。ナースである私にとっては、在宅での看取りの一つのケースとしても貴重な症例だと思います。寄り添う、ということは死にゆく方にとってはもちろんのこと、見送る者にとっても、大切な助走期間なのだ、と受けとりました。
改めて金子さんのご冥福と、奥さまの今後に安寧をとお祈り致します。