政権交代の後
★★★★★
問題意識がある程度高く、大人として成熟しているなら、この本の述べたいことは凡そ予想は付くと思いますが、この本の主となるものは「学問と政治」ということです。
「政治」の良し悪しは結局、「私たち自身の『知性』の反映」であり、「政治家」は私たち自身の「写像」に過ぎないことが理解できます。だから学問は大切なのだと思います。
同時に、写像であるはずの政治家の政治が悪政であればあるほど、いつの間にか、情報は統制され私たちの知性を貶めます。さらに、貶められた我々の知性の反映が政治にもたらされる悪循環を生み出します。
江戸時代よりも戦前よりも情報統制はなくなっていますが、ある程度のラインは変わらないと思うことでしょう。
我々がコントロールされないように確かな理性をもって判断する必要があると思います。それには学問は軽んじてはいけないわけです。
本を読んでいる皆さんにレビューすることのほどでもないですね。
ただ、この本が面白いと感じたのは、自民党から民主党へ政権が移ろうとしていた時だったからでしょう。妙にリアルで、福沢が江戸から明治に政権が移ったときの気分を読みながら感じました。
助かります
★★★★★
学問のすすめは、青空文庫などでも出ているのですが文章が当時の記述のままで読むのに苦労していました。この本は、現代語に訳してあり私にもとても読みやすくなっていて非常に助かりました。
有名な出だし「天は人の上に・・・・」で始まるものですが、平等を説いているものではなく、どの様に生きるかの基本的な考え方がよくかかれていると思います。
全十七編からなっていて、初編などは小学生でも理解できる内容になっているのでこの本であれば子供に読ませるのも良いと思います。
購入するほどの本ではありません
★☆☆☆☆
解説が雑で、自分の都合のいい事実だけとりあげて、こじつける類の書物です。解説者は殺人以外はなんでもしていいと思ってるレベルの者です。買って読むほどの価値はありません。どうしても読みたい人は、古書店で安く売っていたら買うのがいいと思います。