アプリケーション開発経験者向け
★★★★☆
iPhoneの基本的なユーザインタフェースコントローラの扱い方を丁寧に文章で説明しています。できたらこれを図解にしてくれるともっと分かりやすいのですが、ただでさえ本が厚いので難しいかな。
他のレビューにもあるように、日本語がところどころ怪しいです。英語の妙な言い回しをなんとか日本語にしようとした感があって意味がわかりにくくなっているところが1ページに1回はあります。
書籍掲載のプログラムをダウンロードするには海外の著者Webページに行ってユーザフォーラムにユーザ登録をする必要がありますので敷居が高いです。また、本書の日本語紹介ページに正誤表が掲載されていますのでチェックしたほうがよいでしょう。
Windows環境でプログラミング経験のある人には最もお勧め
★★★★★
重版を購入したためか訳の不自然さや記述ミスはまったく気になりませんでしたが、完全な初心者向けと錯覚させる日本語のタイトルだけは「違うだろう」と突っ込みたくなりました。
著者も始めの方で「この本はプログラミング経験者、オブジェクト指向プログラミングの基礎を理解している読者を想定しています。」と宣言しています。
正しいタイトルは「CプログラマのためのiPhone3アプリ開発とSDK入門」でしょう。
プログラミング未経験者がこの本を手に取ったら暗号文を読んでいるような気がして「訳が悪いのではないか」と錯覚する可能性もありそうです。
それでも挫折せずにiPhoneアプリ開発の勉強を続ける事が出来たらいつかはこの本が座右の書となる日がくるでしょう。
書名から受ける印象が初心者向けなので、あまり期待せずに他の本のついでに注文したのですが、結果としてこの本が一番のヒットでした。
この本はiPhoneSDKで解り難いXibファイルの内容とInterfaceBuilder(IB)の使い方について段階的にポイントを押さえてわかりやすく説明してあります。
しかも単なる使い方の解説にとどまらずIBの構造が目に見えるような上手な説明となっています。iPhone SDK アプリケーション開発ガイドのように出来るだけIBを使わない方向でアプリケーション開発の解説をするというのもありですが、せっかくアップルからGUIの開発効率を高めるためのツールとしてIBが提供されているのですからそれを使わない手はありません。
IBが使いこなせないからGUIを全てコードで記述するのと、IBは使えるけれどもGUIをコードで記述した方が有利な場合はそうする、というのでは天と地ほどの差があります。
Windows環境でプログラミング経験があり、これからiPhoneのアプリ開発に取り組もうとしている方には是非お勧めしたい一冊です。
今までに購入したiPhone関連本の私的ランキング
1.はじめてのiPhone3プログラミング (星6つ)
Windows環境でプログラミング経験のある人には最もお勧め
2.iPhone Core Audioプログラミング (星5つ)
Audio関連アプリケーションを作りたい人にとってお勧めの一冊
3.iPhoneプログラミングUIKit詳解リファレンス (星5つ)
画面の作り方で見つけにくい情報がぎっしりつまっている良書
4.iPhoneプログラミングUIKit詳解リファレンス (星4.5つ)
グラフィック関係の専門書
5.iPhone SDK アプリケーション開発ガイド (星4つ)
豊富なサンプルプログラムを素材とした開発ガイド
6.XcodeによるObjective-C入門 (星2つ)
C言語の知識がない初心者向けに表面的な情報を羅列しただけの本、
書店で目を通す機会があったら決して買わなかった一冊。
不備は多々あるが良書である
★★★★☆
InterfaceBuilderのオブジェクトも一般名詞として訳しているなど、
訳者がXcodeプログラミングに不理解なため、最初から最後までピンぼけした説明が続く。
PC歴の自慢をするぐらいなら全章サンプルプログラムを動かしてから翻訳に入って欲しい。
しかし、ある程度本書のクセが理解できると機械翻訳されたような文章も、
意味不明な加工前の凡例図も、文章でのみ説明されたインターフェイス部分も、
習得するまでの課題かクイズのようにも見えてくるのが不思議である。
他にも音を鳴らすサンプルでaudioフレームワークを加える解説が無いなど
初心者泣かせの不備があるがiPhoneプログラミングの要点は押さえているので、
本書を読む前に何か一冊簡単なCocoa本を読んで
愚痴を言いながら勉強すると良い経験になると思う。
Cを知っていてiPhoneアプリを作ってみたい人に。
★★★★★
すでにCを知っていて、iPhoneアプリを作ってみたい人におすすめの本です。
かなりの数のiPhoneアプリの本を目を通してきましたが、これが一番分かりやすかったです。
iPhoneアプリの開発環境はかなり特殊で、その特殊性をどう乗り越えるかが一番の鍵になってきます。
わかっている人には当たり前のことでも、初学者には「?」がいっぱいつくことがあり、それを踏まえて説明されている本は実は多くはなかったりします。
他の本ではスルーされているつまづきポイントが説明されているのが、この本の一番いいところでしょう。
iPhoneアプリプログラミングで一冊だけ初学者に勧める本を選べと言われたら、私はこの一冊を挙げます。原著もかなり評判がいいみたいですね。
Cを知らない人は『やさしいC 第3版』を読んでから挑戦されるのがいいでしょう。
ただ、要注意ポイントとして、(版によるかもしれませんが)結構重要なところが表記ミスになっています。
これを使って学習される方は、出版元のソフトバンククリエイティブのサイトで正誤表を確認されることをお勧めします。
翻訳も確かに読みやすいとはいえませんが、それほど問題はないと思います。
2010/6/23追記
人に勧めようと通販系サイトを見たら、軒並み売り切れになっているようですね。
出版元のソフトバンククリエイティブに重版の予定に付いて問い合わせたところ、下記の回答が帰ってきました。
・6月中か遅くとも7月には、重版ができる
・サンプルソースコードの間違い部分については改訂を行う
急ぎでなければ重版を待っていいかもしれませんね。
内容はいいのだが訳が悪い
★★★★☆
はじめてのiPhoneプログラミングのレビューの方に書かれてましたが、あいかわらず訳が良くないです。
テキトーな感じがする、と書かれていましたが確かにそんな感じです。
訳者は内容を分からずに書いている感じがします。しかしページ数が多いし時間も限られているのでとりあえず訳してそのままになっているというレベルに見えます。
どうしても意味が分からない箇所は、原書を見ると意味が分かったりします。
仕方ないので分からないところは原書を参考にしながら読んでいます。
しっかりしたレビューアーが付けばまた違ったと思いますが。
続編のこちらでは訳が改善されているかと思いましたが違いました。
内容はよいのにとても残念です。
内容自体は悪くないので星4つにします。