盤上の夜 (創元SF文庫)
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第33回日本SF大賞受賞
第1回創元SF短編賞 山田正紀賞
第147回直木賞候補
●堀晃氏推薦――「盤面から理性の限界を超えた宇宙が見える」
●山田正紀氏推薦――「これは運命(ゲーム)と戦うあなた自身の物語」
●飛浩隆氏推薦――「宮内はあなたの瞳(め)に碁石(いし)を打つ。瞬くな」
●冲方丁氏推薦――「野心的というほかない」
彼女は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった──。若き女流棋士の栄光をつづり、第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作にはじまり、同じジャーナリストを語り手にして紡がれる、盤上遊戯、卓上遊戯をめぐる6つの奇蹟。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに人知を超えたものが現出する。デビュー作品集ながら直木賞候補となり、日本SF大賞を受賞した、2010年代を牽引する新しい波。解説=冲方丁
*本電子書籍は『盤上の夜』(創元SF文庫版 2014年4月11日初版発行)を底本としています。
【著者紹介】
宮内悠介(みやうち ゆうすけ)
1979年東京生まれ。92年までニューヨーク在住、早稲田大学第1文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。インド、アフガニスタンを放浪後、麻雀プロの試験を受け補欠合格するも、順番が来なかったためプログラマになる。囲碁を題材とした「盤上の夜」を第1回創元SF短編賞に投じ、受賞は逸したものの選考委員特別賞たる山田正紀賞を贈られ、創元SF文庫より刊行された秀作選アンソロジー『原色の想像力』に同作が収録されデビュー。また同作を表題とする『盤上の夜』は第一作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞。またこの書籍収録段階で短編「盤上の夜」が第44回星雲賞日本短編部門の参考候補作となった。さらに第二作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も第149回直木賞候補となり、第34回日本SF大賞特別賞を受賞した。2013年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。