兄妹が兄妹であるための物語――
ジャンル:妹と共に生きるADV
対応OS:Windows XP/Vista/7
CPU:必須/Pentium3 800MHz以上
メモリー:256MB以上
メディア:DVD-ROM
原画:風見春樹/タコ焼き シナリオ:おるごぅる
音声:主人公以外フルボイス
その他:DirectX9.0c以降 表示 800×600以上 ハイカラー以上(推奨 フルカラー)
ストーリー 世の中には、2種類のお兄ちゃんがいるという。
現実の妹に絶望し、ゲームでも妹には萌えられなくなったお兄ちゃん。
そして現実の妹に絶望したからこそ、ゲームの世界で理想の妹を求めるお兄ちゃん。
この物語は、そのうちの後者。
現実の妹に「キモイ」「ウザイ」と虐げられ、美少女ゲームの妹に理想を求めた、
どこにでもいる平凡なお兄ちゃんの、血と汗と涙とその他もろもろの汁を元に綴った記録である。
主人公・大泉涼は、これまで数々の美少女ゲームで妹を愛してきた生粋のお兄ちゃん。
そんな彼が、とあるゲームの妹に心を奪われた。
大好きな声優、大好きな原画家、そしてお兄ちゃんのためならちょっとエッチになってしまう妹。
だが、現実(リアル)の妹である栞はそうしたゲームに熱中する兄を、汚物を扱うような目で見る。
ゲームの妹――麻衣ちゃんは、兄をそんな目で見たりしない。
一緒にお風呂へ入ったり、手をつないで登校したり、すべてが現実とは違う。
そんなある日の夜、涼は不思議な夢を見る。
可愛い声で「お兄ちゃん」と呼ぶその子は、先ほどまでゲームで愛し合っていた理想の妹、麻衣であった。
そして翌朝、さらなる不思議現象が涼を襲う。
「お兄ちゃん、起きて。ねえ、お兄ちゃん」
軽く体を揺さぶられ、
重い瞼を開くと、そこには――
「おはよう、お兄ちゃん♪」
「ま、麻衣ちゃん!?」
馬乗りになって自分を起こしていたのは、ゲームのキャラそっくりの女の子であった。
キャラクター 大泉 栞 CV:遠野そよぎ
大泉 麻衣 CV:氷川めぐみ
妹尾 美紀 CV:日向苺
サブキャラ
大泉 涼 主人公
妹尾 彰 CV:各邑辛多狼
古賀 剛 CV:三軒長介
すれ違いながらも重なる想い
★★★★★
他のみなさんがレビューされているようにいい本当に作品だと思いました。
この作品ではメインはリアル妹の栞で、バーチャル妹の麻衣、親友の妹の美紀はサブキャラみたいになっています。
ですが、どの登場キャラもみんないい仕事をしてくれます。
ある日突然ゲームの世界から主人公・涼の元にやってきたバーチャル妹の麻衣
なにか目的がありやってきた麻衣ですが、麻衣ルートが終わっても麻衣の正体や目的がはっきりしないままになります。
でもこれはメインルートである栞ルートへの伏線となっています。
どんな悩みも相談できる親友の彰とその妹の美紀、この兄妹は主人公の本当にいいやつです。
どんな時でも支えてくれる友人はかけがえのない大切な人ですね。
美紀ルートでは当然美紀と結ばれることになりますが、その際の彰と美紀の兄妹愛は素晴らしいと思いました。
やっぱり二人は本当の意味で兄妹なんだなと感じました。
バスケ部の古賀、こいつは主人公に突っかかってくる嫌なやつですが・・・
メインルートにてキャラ崩壊を起こします。主人公、彰ととても仲良くなります(笑)
そしてメインである栞
栞ルートは少し特殊で通常ルート分岐では進むことができません。
なのでシナリオの構成上2週目以降から攻略可能になりますが麻衣ルート、美紀ルートを進んでから栞ルートを進むことにより
伏線が回収されながらエンディングへと進んでいきます。
冒頭の麻衣の回想で麻衣の正体が明かされ今までの不自然な言動や行動が理解できると思います。
特に「こっちの世界」の意味が解ると今までの麻衣の言葉が違って聞こえてくると思います。
涼と栞がどうして昔は仲が良かった二人が今のような関係なったのかについても明らかになります。
そして、長い間お互いがお互いのことを想いあって、すれ違っていた二人が心が重なります。
そしてなによりグランドエンディングの後のエピローグ
「神様は、いるよ」
久しぶりに鳥肌が立ちましたね。
そのままタイトルに戻る演出には心が震えました。
クリアしてしまっているのにいつまでも終わらせたくない
そんな気持ちになりました。
最後に
致命的な部分を挙げると、実妹と結ばれるゲームにおいては絶対的な壁となる社会的問題が一切解決されないまま終わることです。涼の中での葛藤はちゃんと描かれていますが世間に公になることなく終わります。
ですが僕の中ではこれはこれで綺麗にまとまっていると感じました。
そんな作品ですが僕はこの作品が大好きです。
久しぶり
★★★★★
まぁ、山田一氏の某げー以来久しく妹げーやりませんでしたが、こちらリアル妹がいる人はニヤニヤするかもです。妹がいる人はぜひ現実と比べていただきたい!二次元が一番だと…
良いゲームでした
★★★★★
タイトルがアレな感じなんですが、中身はシナリオ重視の心温まるゲームです。濃厚なエロシーンとかは無いのでご注意を。
体験版をやって面白そうだなーと思い購入したのですが、予想以上に良いゲームでした。
ヒロインは一応3人ですが、栞以外はおまけです。個別ルートもあまりやる気無いんだろうなあ・・・といった感じでした。
しかし栞ルートはとても感動しました。
感動といっても、ワンワン泣くような話ではなく、「あぁ、良かったなぁ」と思えるような話です。
帯にもそんなことが欠いてあったような気がしますが、まさにその通りだと思います。
クリアしてタイトリ画面に戻った後もウィンドウを閉じたくないような、そんな気持ちになりました。というか、そんな感じにさせるような演出がまた憎かったです。
内容は少ないですが、その分値段もお手ごろなので(中古は値下がりしないかな?)、ぜひオススメしたいです。
喜怒哀楽の詰まった名作
★★★★★
ラノベのような感覚で楽しめる作品です。私はどちらかというと『キャラ重視』の作品を選ぶ傾向にあり、レビューも『キャラを中心に』書くことが多いですが、この作品だけは『シナリオ中心』について書きます。
まずは攻略に制限があり1週目にリアル妹は攻略出来ませんwww物語の発端となる二次元から来た妹かリアル妹の親友だけです。二次元妹ルート攻略後、専用のリアル妹ルートがプレイ出来るという形式です。面倒に感じるかもしれませんが、いざプレイしてみると解ります。。。この形を取ったライターさん、『あなた天才すぎです!!』
ついでにあまりシナリオにこだわらない事もありエピローグ後の物語とか気にならない私ですが、この物語の登場人物達に関しては『未来』の姿について色々と想いを巡らせてしまいました。もちろんそれなりには結末を迎えるのですが、自然と続きが気になる・続きが知りたい…そんな終わり方。それが、中途半端というわけではない。満足の出来る結末で、気にならない人もいると想います。ただ私はつい考えてしまった。エピローグの表現がそうさせたのでしょうか。。。受け手によって解釈が変わる表現、これも天才の業!?
さて『何かライターさん贔屓しすぎじゃないですか?』って声が聞こえてきそうですが、さらに語ると。。。正直、私は最初『キャラの魅力』というのものをこの作品に感じていませんでした。。。でも
『リアル妹可愛すぎるっ!!』
という『シナリオがキャラを輝かせる』魔力により完全にヤられましたwwwそれぐらい破壊力のある展開と表現です。二次元妹もかなり可愛いので、その点においては作中の扱いに不満が出てしまうかもしれませんが、曰く『二次元は虚像ですから』あくまで、表面的な二次元妹の扱いが微妙なだけです。
ちなみに一番好きなキャラは主人公の親友ですwwwこれはシナリオのチカラではなく、キャラ設定が素晴らしい!妹ゲーばかりやっていて、実の妹に散々いじめられ、基本行動は全部裏目に出るwwwそんなイタいヲタなのに、熱い言動が多い!!こいつイイわ〜っ!主役向けではないけど、すごい気に入るキャラです。
ちなみに音楽はボーカル曲で片霧烈火さん、神曲とまではいきませんが作風にすごく合っていて、いい感じです
長くなってしまいましたが、私の中では間違いなく今年のNo.1!ミドルプライスなのでシナリオは短めです。特にやりたい作品がない時にでも息抜き程度にどうでしょうか?
こりゃ良いわ
★★★★★
最近たて続けに地雷踏んでたので、気分転換にライトな作品を…とやり始めたのですが
良い意味で期待を裏切られました
下手なフルプライスの作品より、全然面白い
ハーフプライスですから、シナリオも短いし人物も少ないですが、決して薄っぺらくない
シナリオも人物像もしっかりしてるので、十二分に満足できます
個人的に、奇跡を安易に使う作品は好みではないのですが、これはアリでした
他レビューの通り、本筋は栞ルート
見所はグランドフィナーレからのOPです
是非とも、次はフルプライスでと期待できる作品でした